山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

PIED PIPER 全曲レビューその4

04. Last Holiday

4曲目にしてバラード登場。しかも「大泣き」の一曲。
実はワシ、ピロウズのバラード曲の良さがあんまり判ってなくて(<偽物バスターズ)
勿論、「One Life」「My Girl」等、「良い曲だな」とは思いますが、ソレ以上の感想も思い入れも無いんですよね(すまぬすまぬ)
「さよならユニバース」だって、ライヴで聴くまでは「そんなに良い曲だとは思わない」というくくりの中に入っていたんです、実は。
(ライヴで聴いたら、あまりの美しさに驚嘆しましたが)

バラード曲ならワシの中では、「ストレンジカメレオン」を「大別格」として、次点に「Thank you, My Twilight」がありまして、この二大作品が「その他大勢」のバラード曲を大きく引き離している訳です。
そもそもそんなに歌が巧い人ではないので>山中さわお
「バラードで熱唱されてもねー」という基本スタンスなのですが(冷血)

この「Last Holiday」にはやられちゃいましたねー。
初聴時には思わず涙が出ました。はははは。ただの痛いオバさんだw

ま、「ザ山中さわおワールド」ですよ。
「明日で世界が終わるなら」という仮定の世界にいつの間にか飲み込まれて、本当に世界が自分の周囲で終わって行くんですよ。
その終わる世界の風景の中で、自分は何が出来るのか?
夜空は紅く燃え、星も月も暗闇に飲み込まれ、回りの景色は全て崩れ去ろうとしている。
さて、そこで自分は何をする?
燃えながら落ちて行く鳥に手を振り、別れを告げ、「キミを待つ」んですよ、歌いながら。
いよいよその時が迫り、地平線は歪んで行く。
黒い風が全てを飲み込み世界は終わる。
万物は光の粒になり、暗闇の中にあっという間に吸い込まれて次の瞬間、消えて失せる。終了。

05. Tokyo Zombi

地球が滅びて、全て終わったと思っていたのに、何故か死体が次々と起き上がって来ちゃって。
なんだか、街は「ゾンビ祭り」な状態。
「あ”????」と声を上げながら、「ショーンオブザデッド」方式にゾンビ祭りが開催されています。
でも、ゾンビだらけでもコレはコレでなんだか楽しそう。
わはは、あっちでは共食いが始まったぞ。死体が死体を食っているぞ、げはははは。

__と、思っていたらなんだか朝日が眩しい。
なんだ、夢か。寝汗がびっしょり。
夏の朝日は早朝からギンギンに輝いて、「さー!今日も暑いよー!!」と叫んでいるので、
「あ”????…」とゾンビを真似て呟く