山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

PIED PIPER 全曲レビューその5

06. Across The Metropolis

そんな風にして、暑い中、満員電車で仕事場へ向かいながら電車の中からふと、外を見やれば…
「風船?」
一体、誰が飛ばしたのか?朝からこのスモッグで煙った空にぽかりと風船が浮かんでいるのが見える。
いや、「見えた気がする」だけなのか?

「誰かの願い事でもぶら下がっているのかな?」なんて思う。
この満員電車いっぱいの乗客にもそれぞれ、夢や願い事があって。
誰も口にはしないけれど、実はそれぞれ一人一人みんな全てが「自分の世界」を持っている。
その世界は誰にも打ち壊す事は出来ない。人にはそんな部分がある。

世界に一つだけの花」なんて歌は大嫌いだけど、でも花は花のままで。人は人のままで、それぞれに生きている。
そしてその世界は誰にも変える事は出来ない。

なんて事を思いながら、
「まさか、この曲が新アルバムに入るなんてねー」(ーー;と思う。
音像は「カーニバル」に似ている気がする。
実はこのアルバム、構成からして「HAPPY BIVOUAC」(1999)に一番似ているんじゃないか?と最近良く思うんだけど。
あちらは「オルタナでポップなアプローチ」で出来たアルバム。
この「PIED PIPER」は「オルタナでポップでありながら、力強いロックなアプローチを併せ持つ」という気がするのだ。

07. Purple Apple

のんびり呑気で間抜けなビートに乗って、「おしっこ我慢」の最中の男(ヴィンセント・ギャロ?w)が左右にウロウロしながら口笛を吹いている。
「早くトイレに行けば良いのに」(´・ω・`)<違

「Purple Apple」とはソレ自体が何かの隠語なんだろうが、ワシが想像するに、「種無し」(つまり性的な意味で「生殖能力が無い」という意)みたいな意味ではないかと(^^;
いや、歌の内容が単純にそんな中身なものでそう思ったダケーw<浅い根拠

そもそもこの歌の中で揶揄されている、「種を残さない歌」=歌謡曲(普通にヒットチャートにランクインするようなポップソングを指すようだ)ってなんだか、「去勢された歌」って気がしませんか?
つまり、それは、かつて「インスタントミュージック」で歌われた、
「頭のパイプカットなら、オッケー!」っていうアレと似たような意味ではないのか?と妄想する次第であります。

いや、こんな大人げない歌詞でも音楽はカッコいいから良いんですけどね。