山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

MOONDUST the pillows

今朝のめざましテレビ、ご覧になられましたか?
短いインタビューながら、しっかりと山中さわおのキャラクターがそのまま出されてて、好印象でしたねー(*´∀`)
自分の気持の中に起きたこともちゃんと分析できてるんだなあとちょっと感動しました。

と、言うわけで。そろそろ参る。いざ!

01.Clean Slate Revolution
70年代のハードロックで育った世代にはすごく嬉しい曲調だと感じます。
そこにピロウズの持つポップでキャッチーなセンスが加わって、何も言うことないです。
結成25周年の記念すべきアルバムがこんな勢いのある曲で始まるなんて、バスターズは幸せものです(^O^)
歌詞が超かっこいい!

02.Break a Time Machine!
まだまだハードロックは続きます。
そうだよ、ワシだってUFOとかディープ・パープルで育ったんだから。このちょっと古くさい感じのロックの雰囲気。
大好物です!(・∀・)
タイムマシーンと言えば、真鍋代表がソロ活動するきっかけになった、日本のジャズ、ロック・ギタリストを集めたコンピレーションアルバムのタイトルが「タイムマシーン」でしたなw
あれがあって、ソロアルバムがあって。
そのおかげでルチルの完成がとてもスムーズに進んだのだとワシは想像しております(ケイオスはピックアップを交換したり色々あったみたいなので)
まあ、元気いっぱいな曲で。
ピロウズという車はまだまだ走り続けるんだなあ」と嬉しく確信します。

03.都会のアリス
バスターズ大好き!今、一番ライブで踊り狂いたい曲ヾ(:3ノ ヾ)ノ゛←
この流れで聞くと、ちょっと変わったイントロとか(ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」みたいな?)遊び心があって楽しいですなあ。
ピロウズの持ち味である、「クレイジーダンスフォーミー」な世界観(意味不明)がよく出てます。
後ろでギュインギュイン鳴っているルチルの音が大好物です!(*´ω`*)

04.About a Rock'n'Roll Band
とまあ、ここまでこんな流れで聞いくると、この先行シングルだった曲が別の表情を持っていることに気が付きます。
なんて優しい力強いロックンロールなんでしょう。
ちょっと聞くと疾走感の有る単純なロックンロールに聞こえるけど、実はそれだけじゃない。
心にしみる、すごくいい曲!と改めて感じます。
「今夜もロックンロールの引力は万能で 道無き道を切り開いてゆくんだ」
まさに山中さわおの決意表明の一曲。自負心に満ちたこの歌詞に思わず涙が滲みます。
25周年記念シングルがコレで本当に良かった。
過去から未来につなげる一曲。ピロウズというバンドのありかたをとても良く表した一曲。
何より洒落ているじゃないですか。

05.プレイリー・ライダー
ここでようやくオルタナっぽい楽曲が登場します(5曲目だよ!)
ちょっと「Flash Back Story」を思い出しましたが、サビからがまさに「山中さわお節」で素敵。
この人のソングライターとしての才能は、中年になっても枯れないですね。そこに単純に驚かされます。
これも「山中さわお」の決意表明の曲であり、バンドソングでもある感じ。
「突き進めー突き進めー」を聞いていると、PV集のイントロ画面で黒い旗を持って四人で拳突き上げて歩いている姿が目に浮かびます。
あれは確か、別カットで、4人で走っているカットもあったんですよね。「ムーンダスト」の仮PVにちらっと出てました。

06.ハッピー・バースデー
はい、名曲来ました。
ピロウズの歌詞の世界を数珠つなぎにして今までの名曲と共にピロウズの歴史を振り返るような一曲(とワシは感じます)
自分のお誕生日に来し方行く末に思いを馳せるように。
ピロウズ第三期の幕開け頃を思いおこさせるようなギターソロがとても素敵です。

07.アネモネ
村上龍の小説「コインロッカー・ベイビーズ」の登場人物「アネモネ」をモチーフにした楽曲。
「眠れない〜」からのメロディの展開が本当に素敵でうっとりします。
「愛しい君よ 好きだよ誰より」
ピロウズはラブソングを書いてもすごいんですけど、久々にいい曲、来ましたね!(・∀・)

08.Song for you
男・山中さわおの優しさが大爆発な一曲。
ピロウズというバンド名は、チェリーレッドのコンピレーションアルバム「Pillows&Prayers」から来ているらしいので。
「枕に寝る前のお祈りは不可欠だよなあ」と妙に納得の一曲です。
「あなたの人生が安らかなものでありますように」そんな風に人の幸せを純粋に祈る相手が居ますか?ワシは居ます(何故か自信満々)

09.メッセージ
「バイオグラフィ」を思い起こさせる一曲。
山中さわお私小説というかw
心情がよく吐露されていると感じます。曲調もへっぽこオルタナで超カッコイイ(・∀・)
ていうか、「オルタナやめた」って「やめてないじゃん!!」とツッコミを改めて入れておくべき一曲。

10.ムーンダスト
イントロのギターの音がほんとうに素晴らしい。
甘く、切なく、優しく、美しく、センチメンタルで陰気で。
これってピロウズの魅力、そのままじゃない?と思いませんか、皆さん!(机ドン☆)
ピロウズの25周年の歩みを思った時に、「1989」より泣けます(当社比)
ピロウズとは降り止まない雨の中で、自分たちのやりたいことだけをやって、歌い続けてきたバンドなんだなあと。
「日本にはロックは根付かない」と言われてたのに、そこに日本語ロックの開拓者として、荒野を切り開き(まさに「プレイリー・ライダー」じゃないですか)沢山のフォロワー、チルドレンを生み出し続け。
「あとどれくらい、僕はキミと出会えるだろう」なんて歌うんですよ。泣かないわけにいかないじゃないですか。
「意味は無いけど、真実」
そう、この音楽に出会って、追いかけ続けているワシらだって同じ気持よ。
ギターが微かに泣いているのもグッと来ますね。唄に寄り添うように、優しく、甘い音ですすり泣くようなソロで。
いつかは終わる人生で。
でも輝くような夜や、感動で胸が燃えるような夜もあった。その記憶は「永遠」なのよ。

11.Ideal affection
25周年を迎えても、おじさんたちの悪ふざけは続きます。
アルバムツアーのライブでもラスト曲はコレなんでしょうかね。「ララララー♪」「ヘイッ!」とコーラスや合いの手を入れながらみんなで楽しく踊り狂いたいですね。
ステージの上の人も下の人も「無意味なジョークで笑うのが好き」な人たちばかりよね(*´∀`)<褒めてます
ビロンビロンなギターソロに思わず笑ってしまいます。

【総評】
前作「トライアル」が3.11で受けた山中さわおの心の傷のドキュメンタリーという趣のアルバムだったので、次の一手をどうするのか、ここ2年以上固唾を呑んで見守っていたわけですが。
いやはや、蓋を開けたら、捨て曲は一曲も無し!な渾身の名作が登場したんで、ワシもビックリよw(°O°)w
山中さわおはよく自嘲気味に「ピロウズは第四期…ていうか、末期w」と発言してますが、人間の末期にこんな素敵な末期が来るなら末期も怖くないじゃないですかw
ピロウズ、末期。素晴らしい時代の到来です。