山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「LOSTMAN GO TO YESTERDAY」レビュー その11

この「swanky street」
ロンドンのライヴハウス「オレンジ」とかいう場所での演奏なんですけどね。
本当に、渾身の演奏で。
思わず感動しちゃいましたね。「鬼の目にも涙」ですよ。
ピロウズが多分、最初に正直に自分たちのことを歌にした楽曲である「swanky street」
この曲が演奏される時、それは多分、ナニかしら意味がある時なんですよ。
いいんです。この日記、「基本妄想」ですし。

同じ頃に、この曲を演奏している姿は、ライヴDVD「hello, welcome to the bubbles town's happy zoo, instant show」に収録されていますが。

映像がナイ分、このロンドン録音の方が胸に響きますね。

勿論、「hello, welcome to?」は「ピロウズ初めてのライヴDVD」(最初はビデオでリリースされた)と言うことで、やっぱり「渾身の演奏」なんですけどね。
この「hello, welcome to?」での「swanky street」のギターソロも、「激情に身を任せたままでのとっちらかったソロ」で、ハートに「ガツン」と来ます。

そもそも、このギターの真鍋さんというヒトは基本、物静かで主張しない人で__というと語弊があるけど、ワシが思うに、「エゴが無いヒト」なんですよ。
まあ、世間の見方は違うかもしれないし、「エゴの無いギタリストなんてモノは、そもそもあり得ない」と言われたら、「そうだよね」としか返事のしようがないんですが。

先日の「ピーズ結成20周年記念公演」にて、ゲストでギターを弾いていた彼の姿を見て貰えれば納得していただけると思うのですが>「エゴが無い」とワシが主張する理由

彼は基本、「ギターが一番目立って、曲の美味しいところは全部持って行っちゃって、ギターソロでブイブイ!」とかいうタイプのギタリストではないですね。
「ヴォーカルを際だたせるためのギター」「楽曲を引き立てるためのギター」を基本、弾くヒトです。
いつも一歩下がって、「この曲にはこんなフレーズをこんな音で」と冷静に一生懸命弾いている印象を受けます。

しかし、そんな彼だって人間ですから、タマに気分が、自分の中の感情が盛り上がってきて、どうにもこうにも「押さえきれない」「制御できない」という事態に陥る瞬間があるんですね。
その姿がよく見受けられるのが、この「swanky street」における、彼のギターソロで。なんですよ。
話は明日も続きます。