山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

サヨナラは黄昏のムーンライダーズに

でもよくよく考えてみたら、この1986年(ノイローゼに悩みながら「Don't Trust over30」を発表した頃)ってムーンライダーズのメンバーってまだ35?36歳とかじゃん。
ワシ、本格的に水泳を始めて、毎日2000メートル泳ぐ生活をしてたのが36の時でした。
因みに、ワシの憧れのギタリスト、ピロウズの真鍋代表は36歳の時に「エロいギター」を体得なさいましたね(勝手な見解)

「なんだよ、36歳なんて人生マダマダこれからって時じゃんか!」
と、46歳の今にしてワシはシミジミ思いますね。

人生なんて何時からだってやり直せる(と思う)
新しい可能性はいつだって自分の中にあるんだ(と思う)
この運動音痴のワシでさえ、36歳にして「どれだけ泳いでも疲れないコツ」を体得したんですし。
ワシが下の娘を出産したのも38歳になる直前でしたし。

そう言えば、年末に見たUDO MUSIC FESTIVALでビックリしたのはバディ・ガイ(R&Bの偉人・70歳のジイサマ)のステージでしたね。
もうね!「耳から妊娠するかと思った!!」くらいエロいステージでねえ。
なんかもう、見ているだけで、気持ちが「あふん♪」(くねっ)という感じになっちゃうんですよ。
全然見た目、イケテない小さいジイサマなのに、このバディ・ガイという人、無茶苦茶色っぽいんですよ!
セクシーな空気がその演奏から歌声から、ぶわーーと湧き出してきて、見る見る間に会場全体がモエモエな雰囲気になるんですよ(笑)

「人というのは歳を経るごとにセクシーになるもんなんだなあ」と改めて思い知りましたね。
映画「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」を見た時も、あまりのジイサマがたのセクシーさにやられっぱなしだったんですけど。

多分、何かを諦めたらその時に「枯れる」んでしょうね、才能とか色気とか。
本当は諦めているくせにその自分の本心すら見ない振りして、本当は情熱なんかもうナイのに、サッカーしたりお洒落なレストランで気取ったりするから変な事になる。

本当はあんな風に、「曲毎に責任担当者を決めてバンドとしての曲作りはしない」なんてルールを決めた時点で「バンドとしては死んでいた」んですよ。
やっぱりあの時点で終わったバンドだったんですよ>ムーンライダーズ
今、居るのはタダの「ゾンビ」です。気にしないように。これっ、見ちゃイケマセン!