山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

水没

髪を梳いた後は、買い物に回って、夜になってから帰宅したのだが、その時に不思議なものを見た。
ウチから100メートル以上、山道を下った畑のあぜ道で、珊瑚らしき猫を見かけたのだ。
ヘッドライトに照らされて、一瞬チラリと見えただけだったが、特徴の有る歩き方(後ろ足がギクシャクした、異様に足を持ち上げる歩き方だった)なので、ワシは珊瑚だとスグに気づいて、ダンナに、
「今、珊瑚ちゃんが雨で濡れた草を跨いで畑の中を歩いていたよ」と教えると、
ダンナと長女が一斉に、
「珊瑚がこんな所を歩いている訳が無い!目の錯覚だ」と強硬に言い張る。
「足の悪い珊瑚がこんな遠くまで歩いてくる筈が無い」と言うのだ。
「いやー、今のはどう見ても珊瑚だったよー」と言い返していたが、案の定、家に着いてみたら家の前でワシらの帰宅を待っていたのはジュエルタダ一匹。
珊瑚は5分ほど後になって、下半身びしょ濡れになって山道を登って帰ってきた。
珊瑚も随分と逞しくなる筈である(足が悪いのに野山を走り回っているんだもん)

で、日曜日。
あまりにも暑いので「渓谷に涼みに行くか」と子供たち&ボイス連れで家を出る。
すると家を出る時にダンナがボイス用の水筒とデジカメを持参しているのに気がついて、
「(「デジカメを持ってくるなんて勇者だなあ」と思いつつ)渓谷に行くのに、水筒は要らないんじゃない?」と言うが、
「持って行ってもいいじゃん」とダンナ、言う。
「ま、いいか」と結構大荷物になりながらも、
「本当はコオニタンの着替えとか持って行った方がいいのかもだが、夏場だから濡れたって家にスグに帰ればいいか」とそのまま家を出た。

で、家から峠を越えて渓谷についたと思ったら、ダンナが渓谷にデジカメごと水没。
「しまった!着替えが必要だったのはコオニタンではなく、ダンナであった」と思ったがもう遅い。
とりあえず、デジカメをタオルで拭いて、開けられる部分は全部開いて、車のエアコン吹きだし口に当ててから急いで最寄りのカメラ店へ直行。
メーカーに修理に出して、とりあえず見積もりを取ってもらう事にする(--;

一緒に水没したダンナのケータイは、なんとか電源も入って無事であったが、今、この日記を書いている月曜日の朝になったら、「電源が入らなくなっている」し。
どーするダンナ!?機種変更したばっかりなのにー。