山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

寝たまま飛び上がる男

夜中、物凄い雷の音で目が覚めた。
時計を見たら「午前二時過ぎ」
「どうも寝る前に蒸し暑いなと思っていたら、こう来ましたか」とボンヤリ思っていたら、雷鳴と叩きつける豪雨の音はいよいよ物凄い状況になってきて、まさに「雷鳴と豪雨の熱狂ライブ会場のまっただ中!」というカンジになってきた。

「こ、これはヤバイかも?」と思い、ダンナに、
「ボイスを家に入れてあげて」と頼む。
ダンナ、スグに起きてくれて、ついでに仕事部屋の様子を見て、ボイスも仕事部屋に詰め込んじゃう(^^;玄関に詰め込むより広くて良いか?

で、そのまま寝室に帰ってきてダンナがワシの横に入ってきた。
いつもは「親子三人川の字」じゃなくて、「親子三人Hの字」になって眠っているのだが、ダンナが横に来たので嬉しくて思わず「ひっし」と抱きあってまた眠り始めた。

しかし「雷鳴と豪雨の熱狂ライブ」はその後もまだまだ続き、うすらボンヤリと半分眠りながら、「うーん、物凄い天気だなあ」とうつつに思っていたら、それからしばらく経って、突然、
<B>ずんがらごんごんぐわらんずどどどどどーーーん</B>
と凄まじい音が響き渡った。

するとその瞬間、ワシにしがみついて眠っていたダンナが、ブルルルル!と震えてそのまま「寝た状態のまま」でベッドから10センチほど飛び上がったのである。
コレにはワシも驚いて、でも「うふ、なんだか可愛い♪」と思って、しっかり抱きしめて背中を撫でてやった<母親かい。

するとダンナもそれでしっかり目が覚めたらしく、
「今の音、スゴカッタね」と言う。
「うーん、本当に凄い雷だったね」と答えてナニゲに寝室のベッドの上を見渡して、アリャマ。
「親子三人」が「親子四人に増えている」し(--;

この熱狂のライブ状態では、「一度眠ったら朝まで目が覚めない長女」ですら目が覚めちゃって怖くなって階下に下りてきたって事らしい。
「と、言うことは、しっかり抱きあって眠っている両親を横目で見ながらベッドに入って来たって事か」
ウチは基本、「普段から両親がいちゃいちゃしている家庭」なので、長女にしてみれば、
「はいはい、眠っている間もラブラブね、はいはい」という程度の事なんだろうが(^^;

夜が明けてみれば、早朝から物凄い湿気と日差しで、明け方の熱狂ライブの名残は何処にも残ってはいなかった。