山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

多分、脳しんとう

親子三人で病院。
ダンナが一番風邪症状が酷くて、熱が38.4度。
ワシと子鬼は平熱。
しかし、ワシは気管支炎っぽくなっていて、ソコに痰も絡んで息がしにくくなっていた。
喘息と似た症状。
やはり、一ヶ月も咳が出続けるのは良くない。
ダンナは注射され、帰宅後親子三人撃沈。

夕方、実家の父が階段から落ちたとかで電話。
東京の弟と話し合う。
「意識がとぎれている」らしい。スワ、「脳梗塞か?」と色めきだつが、話を詳しく聞いてみると、どうも違うようだ。
前後を整理すると、

深夜父の叫び声がした→階段の下で父がうずくまってうめいていた→母が起きて父を見た→「何があった?」と父が言った→翌朝、病院へ→病院でも父の様子が少しおかしかった→大腿骨のレントゲンと頭のCTを撮った→異常はナシ→今は普通

父は階段から落ちた前後の記憶が消えているらしい。
始めは「一時的に脳に送られる血液の不足か?」と思ったが、アレコレ前後関係を考えるに、「脳しんとう」では?と思い至った。
実はダンナも高校生の時と27の時に脳しんとうをやっている。
この時と症状が似ているのだ。
高校の時、ダンナは体育の授業中、頭を強打して保健室へ。
その後、授業を受けていたのに、ある瞬間に「俺は何をしているのだ!?」と突然我に返ったらしい。
ソレまで級友と普通に喋って授業も受けていたのに・・・
頭を打った前後から「我に返った瞬間」までの記憶が一切欠落していたらしい。
27の交通事故の時も同様。ダンナ、スクーターでクルマに跳ねられた後、自分でスクーターを起こし、道ばたに座ってヘルメットを脱ぎ、唸っていたらしい。
その間、駆けつけた近所の人が心配して話しかけても、返事もしないで顔をしかめて「うぅ??」としか言わなかった(=後で近所の人に聞いた話)
ベンツの救急車で病院に搬送され、レントゲンも撮られたが、ダンナは跳ねられた後のことは一切覚えていなかった。
「ベンツの救急車ってドンナ?」と聞いたが救急車に乗ったことすら(レントゲンのことも)全然覚えていなかった>ダンナ。

母に尋ねると父のオデコに「凹み(強打した跡)」があるらしい。
「ソレはヤッパリ脳しんとうだよ。心配しすぎないで。寝室は階下にするように」と言っておく。
階段から落ちたのが金曜深夜。
それから今日まで老夫婦、家の中でヒッソリと暮らしていたらしい。
多分、車の運転も大丈夫。心配しすぎはかえってヨクナイ。