山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ダンナ発熱・『この子の七つのお祝いに』

暖かいのでセーターを衣装ケースにしまい、代わりにTシャツやアロハをタンスに入れる。
もう、セーターを着ることはナイだろう。
綿セーターと起毛トレーナーはあるので、多分、大丈夫。

ボイスと散歩。
山の中の桜を見物して回る。
堤の上のソメイヨシノはまだ蕾。グラウンドの周囲のしだれ桜は二分咲き。
土曜日にせちたろーが近所の友だちと自転車で見に来たときは、「まだ全然咲いてなかった」と言っていたのに。
この陽気で咲き始めたらしい。

ダンナは発熱。
ベッドで一日中ウンウン言っている(て言っても微熱)
子鬼とせちたろーは「退屈?!」と文句を言い続ける。
「お父さんが熱があるんだから静かに」と言い聞かせるが、「何処か連れて行って?!」とウルサイ。
しかし、せちたろーもまだ咳が止まらないし、子鬼も声が凄いことになっているので強風の外に連れ出す気にはなれない。
「ガマンしなさい」と言い聞かせる。
せちたろー、レゴで再び熱心に何か作り始める。
行楽日和であるが、家族が入れ替わり立ち替わり風邪を引くのでどーしよーもナイ。

いよいよ『この子の七つのお祝いに』(増村保造監督遺作)を観る。
確かに、ソコココに「増村印」は伺えるが(愛する女性に自分の命を差し出す男とか)「コレが遺作では、チト寂しい」(by山中貞夫)作品である。ヤハリ。
「巨匠の遺作に名作ナシ」のジンクスは守られた・・・
全体的に火曜サスペンスとか、そーゆー感じが強い映画である。
見所は岩下志麻のセーラー服姿とスプラッタな殺人シーンか?

あ?でも、この映画の制作当時(1982年)には「火曜サスペンス」ってまだ放映されていなかったんだよね?
って事はその「原型」となった映画と言うことか?
音楽の入り方、構成、見所の見せ方・・・角川映画にしては(ナント、マエストロ増村の遺作は角川映画なのだ!)上出来であるが。
でも、世間的に「増村作品」としては、一般的にこの映画(『この子の?』)が一番知られている(多分)というのがワシは悩ましい。
思わず頭抱えちゃう。
こうなったら、この映画の一つ前の作品、イタリアで撮ったという『エデンの園』(この作品も評判がヨロシクナイ)も観たい。
毒を食らわば、皿まで。

今日の悩み事=ほぼ、毎日、甚五郎ちゃんが小鳥を捕まえてきます。
誰か彼に「無駄な殺生はスルナ」と教えてあげてください(--;