山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

子鬼迷子

ダンナが忙しい。
ここ数日間、大車輪で仕事をしている。
今日はダンナが散歩当番だが、ワシがボイスを散歩。

かといって、ワシが一人でボイスを引いて更に、子鬼やせちたろーをゾロゾロ連れて行くのは大変なので、コッソリ子ども達に知られないようにして、玄関でコソコソ靴を履いていたら、階段の上から子鬼が、
「ドコに行くの?」と声をかけてきた。ビクゥ!
「ナンデもないよ」靴を履き終えて、玄関から出ていくワシ。
「あ!ボイちゃんの散歩ね!?連れて行って!!」子鬼、階段を下りてくる。あ??ぁ。

仕方ない。観念してベビーカーを出して犬車で散歩。
とても外は暖かで上着が要らないくらい。
長袖Tシャツの上にネルシャツを羽織って出発。
ボイちゃん、尻尾を振り立てて「お仕事モード」
やはり、ボイスはコレを「自分の仕事と認識している」ようだ。
思えば子鬼が生後6ヶ月の頃から延々犬車引いているもんな。
キミは犬界の「無法松」だよ(←バカ)

家に帰ったら本屋(輸入の写真集やデザイン専門書を持ってきてくれる)のKさんが来ていた。
お茶出していたら、せちたろーが「もしかして今、散歩から帰ってきたの?」とワシに聞く。
「ソウだよ」と答えると、「あ、黙って行ったわね」と文句を言う。スマンな。

子ども二人を連れて湾の対岸の町にあるジャス●までお買い物。
車で30分、隣県まで海岸線をドライブ。
田舎なのにこの町は洒落た家具屋や物量豊富なジャス●があるので、半島よりはよほど都会。
あとコレで映画館があった「ら」完璧。

家具屋でイカット・ハンガー(織物を下げる道具)を買い、ジャス●へ。
子ども達をゲーセンで遊ばせて、髪留めや文房具を購入(こーいうモノを買うには実はココが一番便利)
食料品を買おうと階下に下りたら、子鬼がイナイ。
「せちたろーと一緒にお菓子を買いに行ったかな?」と思いつつ買い物をしていたら、せちたろーと遭遇。
「お母さん、コレ買って!」とワシにせんべいを突き出す。
「アレ?子鬼は一緒じゃないの?」と聞くと、
「お母さんと一緒でしょ?」と言う。
「マサカ・・・」と、そこへ館内放送。

「迷子のお知らせをイタします。ピンクの靴に紺色のズボン、茶色のストライプのセーターを着た三歳のお子様が保護されています」
・・・・子鬼じゃん?

慌てて引き取りに行くと、子鬼は別に泣きもせず、和菓子売り場のショーケースの後ろから走って飛び出してきた。