山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ひれ伏すワシ

今日もダンナは一日中仕事。
子どもとワシはノンビリ&ウダウダ。
家で過ごす平和な日曜日。

こんな日は「ビデオ棚から一掴み劇場」
ソレも、長い映画を観る。
お題は『赤ひげ』(黒澤明監督・三船敏郎主演)
え?っと・・・ピントがずれた映画?
この「痛快時代劇の主役のようなキャラクター」が、教条主義的な物語のテーマとそぐわないんですけど。
偽悪的な赤ヒゲ先生の態度も、「実はナンも考えてないから出来る」って気になる。
コレが「名作」ねえ?

せめて一日一回くらいは家から出ようと、モスでランチ。
あまり積極的にファストフードを食べる家庭ではない(子どもも親も大のマッ●嫌い←「マズイから」という単純な理由)ので、子ども達は大喜び。
久しぶりに行ったら、「オニオンフライ」なるメニューがあった。
以前はオニオンフライ・オンリーは無かったはず(ポテトとの盛り合わせになっていた)
注文してみる。「あ、すごく美味しい」
カリカリ&アツアツの衣に甘く味が出たオニオン。ポテトより美味しい。
子ども達はテリヤキ・バーガー、ダンナはスパイシー・バーガー、ワシはフレッシュネス・バーガー。
美味しくって満足。

帰宅後、口直しに「気楽に見られる映画でも観るか?」と再び、「ビデオ棚から一掴み劇場」
お題は『私が棄てた女』(河原崎長一郎主演)
最初はナンの気ナシに「ふんふん」と観ていたがある瞬間から目が釘付け。
もう、目が離せなくなって後半は号泣&感動。
「だ、誰もワシにこんな名作があるなんて教えてくれなかったじゃん!?」と泣き崩れる。
多分、原作もイイのだろうが、その映画への翻訳具合も素晴らしい。
ソダーバーグはこの映画を観て一から映画の勉強をし直すべき。
ソダーバーグ、ナンボのモンじゃい。日本にはこんなスゴイ映画が30年以上も前に作られていたのだ。
ひれ伏すがイイ!
ソダーバーグのアカデミー受賞作『トラフィック』を観てから、この『私が棄てた女』を観ると、ドッチの映画が優れているか、即座に理解できるはず。

シネスケヘイトメール問題でダンナに怒りをぶつけるワシ。
「文句あるなら登録してコメンテーターになれっつーのよ。堂々と土俵に上がって勝負しやがれっつーの。ソレでワシをひれ伏させるようなコメント書けっつーの」
「人気投票一位のアンタがソレを言うとイヤミに聞こえる」
そ、そう?
ワシ結構毎日、他人のコメント読んでひれ伏しているんだけど。