山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ビッグ・ファイヤー・ダンス

ガックリと寒くなる。
雲は黒く垂れこめて、夜が明けるのが遅い。
せちたろーを送り出した後、「ばらり」と大きな音がしてアラレが降り始めた。

それでも、ボイちゃんは元気に散歩。
ダンナ(着込みすぎてダルマ)と足取りも軽く、家を出てゆく。
その間、ワシはモーツアルトを聞きながら、生協の新聞(ニュース)の原稿書きをする。
イヤな仕事はモーツアルト聞きながらヤルに限る。
B4の原稿用紙にレイアウトを決めて、せっせと手で書いてゆく。
昔懐かしの「別府通信」を書いていた頃を思い出す作業。
イラスト描いて文章書いて、「ちゃんとギャラを戴かないと、割に合わないくらいの仕事」をこなす。
内容は、「エリア委員になりませんか?」のPR。
「月に一度、二時間程度の会議に参加してくださるのが主な仕事です」トカナントカ。
コレで委員になってくれるヒトが出てきてくれるのなら、苦労はナイのだがな。

原稿を仕上げて、直接、生協の営業所に届けに行く。
家を出ると、山並みの頂上に白い雪が被っているのが見えた。
白く雪煙でけぶる山々。
ウチのアタリは海が近いせいか、みぞれ混じりの雨。
つもることは滅多にナイ(そのタメ、時々油断して外出し、外の世界が大雪だったりしてビックリする事がある)

続いてもう一つの生協の店に立ち寄り(実はワシはもう一つの生協の会員でもある)、予約注文していた青森産の産直無農薬リンゴを引き取りに行く。
こーいうのって、「浮気相手に会いに行く、昼メロの主人公の気分」?違うか(山麓夫人キャラでヒトクサレ妄想を語りたい気分だが、字数制限のため自粛)

本屋に立ち寄り、漫画と週刊誌を立ち読みして帰宅。
ビデオもナニか借りたいが、見たいモノは貸し出し中。
しかも、今、家にはダンナが借りてきた1円ビデオが山ほどあるし(天神のビデオ屋がオープン記念で「1円貸し出しキャンペーン中」なのだ・『パール・ハーバー』もコレで借りた・あ、実は『トリュフォーの思春期』も1円で借りた。申し訳ないくらい感動しちまった)

あまりにシンシンと寒く、夕方から暖炉に火を入れる。
暖炉は一旦暖まるとモノスゴク暖かいが、暖まるまでの道のりが結構は遠い。
ガンガン薪をくべて、火の勢いを上げる。
娘二人は火に当たりながら、「ビッグファイヤー、ビッグファイヤー!」と「火招きの踊り」を踊る(毎年、冬になるとこの踊りを暖炉の前で踊っているんだけどね)