山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

眼鏡は売り切れ

せちたろー、元気に走って学校へ行く。
ダンナ、9時半に起きてきて、
「あれ、せちたろーはいないのか?遊びに行ったの?」などと言う。
君はボケ老人か!?せちたろーは、今日からもう、学校ですうっ。
ダンナに夕べ一人で観たはずの「初恋の来た道」の感想を聞く。

「ズルイよ、アレ。俺はもう泣き通しよ。最初から最後までチャン・イーモウ(監督)の手中にハマって、イイように転がされっぱなし。涙腺が壊れたね、しまいにゃあ」だって。
実は、ワシもだぁよ(--;

「好きな男のためにメシを作る」コレだけの映画なのに、ココロに染み渡るのは何故でしょうな?
村始まって以来の自由恋愛だったからか?
文化大革命に引き裂かれた愛だからか?
あまりに一途な愛故か?

おす●はこの映画を評して、
「男はみんなこんな都合のいいオンナが好きなのよね。アタシは嫌い!」と言ったらしいが、
「都合がいいオンナ」というのは、「僕たちのアナ・バナナ」のアナみたいなオンナの事だわさ。
結局、お●ぎというヒトは多分、本質が「オンナの事がなにも判ってないオッサン」なのだろうな。

チャン・イーモウはこれから映画界の王道を歩くつもりよ。今まで覇道(はどう)だったクセにさあ」と、ワシ。
「そうだよ、アイツは世界レベルの木下恵介になるつもりだよ。その内に俺らはアイツが左足で書いたような脚本で撮った映画でさえ、腰が抜けるほど泣かされるのさねえ」と、ダンナ。
「クヤチイけど、仕方ないわね。でもアタシはチャン・イーモウが『テラコッタ・ウォリア』で主演してた事、忘れないわよ。ウチにLDもあるしね。オバチャンは忘れへんデー!お前がどんだけ偉くなっても、時々取り出しは繰り返し、観てやるからねー!」
デビュー当時からの熱心なファンとは思えない脅し文句である。

ダンナ、娘二人を連れて「ジュラシック・パーク3」を観に行く。
そのスキにワシは「安い眼鏡屋」に眼鏡を作りに行く。
ココは¥5000,¥8000均一価格(レンズ込み)で30分で作ってくれる眼鏡屋なのだ。
行ってビックリ。
この前来たときはそんなにお客さんもイナカッタのに、今日は店内大混雑。
しかも、壁に「本日の検眼の受付は終了しました」の文字が!!
どうやら、一日でさばききれる客数を突破しちゃったらしいのだ。
コレが午後3時過ぎ。
仕方ないので、意味もなく町をウロウロ徘徊して、時間を潰す。
一人で徘徊するのは実に久しぶりだった。