山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ダンナ、イルカに当てられる

日曜日だというのに早起きして、ボイスの散歩。
グラウンドの横でハルナ嬢と行き会う。
「先日は早朝から失礼しました」と飼い主さんにご挨拶。
ハルナちゃん、相変わらずジャンプしながらボイスに猛アタック。

家に帰れば慌てて朝食。
本日は娘たちを水族館に連れて行く約束をしているのだ。
ウチから水族館までは距離にして40kmくらいなのだが、道が混むので時間距離がとんでもなく長い。
「この時間あれば、大分県まで行けるわねー」とボヤく事、請け合い。

ボイスは「あ?お出かけ??アッシも連れて行ってくださる?」と期待に満ちた目でワシらを見つめているが、無視して全員でドタバタと出かける。
自宅から1kmほどの地点でダンナが
「あ、ビデオカメラ玄関に置き忘れてきた」と言い出す。仕方なく、取りに帰る。
当然、ボイスはみんなが帰ってきたので
「あ!アッシの願いを聞いてみなさんが帰ってきやしたぜ!アッシはやったぜ!やったぜ!!」と飛び跳ねて大喜び。
そんな「浮かれボイス」を後目に、ダンナそそくさとカメラを取ってきて車に戻る。
ボイス、「え??アッシを連れに来たんじゃ、ないんですかいぃっ!?」とすがるような眼差しでワシを見る。
ワシ、思わず、視線を逸らす。
「今日は暑いからね、駐車場で留守番じゃ、脱水で死んじゃうよ」ボソボソと言い訳をつぶやいて、再度出発。

やはり、都市高速を下りた後は道が殺人的に混んでいて、ジワジワと亀の歩みで車は進む。
と、大昔(20年前)、ワシとダンナが大学時代を過ごした町にさしかかる。
「げ、あの店まだあるよー」
「わ、このアパートまだあるー!築35年くらいちゃうん?」
「店の淘汰が全然なされていないー!」
学生街というのは、常にある一定数の若者がチャンとソコにいるのだから、ある程度の店であれば、長らえられるという事らしい。
思わず二人で「青春プレイバック」してしまう。
田圃にマンションが林立していることが唯一変わったトコロ。

水族館着。
唐津湾で保護された二頭のコビレゴンドウクジラのタメの新しいプールが作られていた。
そのクジラの大きさに驚いたり(目が水木しげる風でカワイイ)、イルカショーでイルカがキックした直径1mの巨大ビーチボールが、ダンナの後頭部を直撃したりしてなかなか意義深い(?)水族館見学。
いつ来ても水族館は見応え十分だ。
娘二人はもちろん、大満足であった。