山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

コニャンコが来た・2

↓続き

連れて行くと、「今、保護した子猫がイッパイで、これ以上無理。お宅で育てて貰える?」と、ドクター。
「先住猫が嫌がらなければ。相性が悪かったらコチラで里親探しをお願いします」と返事。
診察の結果、お腹に回虫がいるのでドクター夫人が爪切りで虫下しの薬をカットして袋に入れて下さる。
「この猫は相当苦労してきているね」と、ドクター。
軽い脱水が出ている。

5月までウチにいた「裏ニャンちゃん」(♂シャム猫)も相当に苦労した猫だった。
まず、絶対にニンゲンに近寄らなかったし(その後、ウチでリハビリして自宅を目指して再び旅立つ)

この子猫は体重650g、クルがウチに来た時と比べると大きい(クル来宅時は体重500g=生後4週)
瞳の色も固定しているし(クルはまだ、瞳が何色か判らなかった)手足もしっかりしている。
クルに比べれば、育てるのは楽。
ドクターは「薬代も診察代もいらない」と言った。

帰ってボイスに挨拶。
子猫、始めはボイスに「キッシャー!」と威嚇していたが、ボイスに攻撃するつもりがないと判ると落ち着く。
ブラシ状のしっぽも普通の状態に納まった。
ただ、唯一の心配は「先住猫・クル」だ。

ダンナ「クルが帰って来たよ」と言う。
二階に見に行くと、床の上でどてーっとクルが横になっている。
とりあえず寝顔に、
「新米の子猫が来たの。仲良くしてね」と言っておく(睡眠療法って言うか、暗示?←猫相手に?)

夕方までクルはこんこんと眠り続けた(実は2?3日前から頭頂部を怪我していて膿が溜まっている。寝て治す気らしい)
夕方、せちたろーを学校に迎えに行き、スイミング・スクールへ送り届ける。
せちたろーに、
「実は今日、家にオドロク事が待っている」と告げると
「お母さん、家で赤ちゃん生んじゃったの!?」と言う。
いや、コレは地腹。
「まさか、子猫がいるの!?」と妙にスルドイ事を言う小学4年生。

で、スイミング終了後、せちたろー、子猫と対面。
「ぎゃー!!カワイイー!」と大喜びしてたらクルがお目覚め。
玄関に下りてきて、子猫とご対面。
クルのしっぽが見る見る「試験管ブラシ状」に逆立つ!
「大丈夫よ。子猫はケージの中よ。ナニもしないから」と言い聞かせるワシ。
するとクルのブラシ尻尾は「すー」と元の形に戻り、
「なんだ、コイツ?」の興味を少し示しただけで、再び外へと遊びに出かけてしまった。
とりあえず、クルとの初対面は成功。