山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

インチキ図像学解説講座

今夏最後の早朝散歩。
ハルナ嬢に会えずじまい。
首からデジカメ提げて来たのだから、やはりハルナ嬢の写真を撮りたい!と自宅を訪ねる。
ハルナ嬢たった今、散歩から帰ってきたところらしく、飼い主さんと家の前で遊んでいた。
「おはよーございますー」と声をかけると、
「来てくれたの、嬉しい!!」と飼い主さん。
一緒に遊ぶ二匹の姿を撮影するが、動きが早すぎてデジカメのシャッターが間に合わない。
ブレブレの「珍獣写真」が沢山撮れたよ(--;

車の中でのせちたろーとワシの会話。
「ねえ、あの雲(と空を指さし)青龍みたいじゃなぁい?お母さん」
「あぁ、ホントだね」
「どうして青龍は東を表す聖獣なの?」(中国古来の「四聖獣」の話らしい)
「多分、夜が明けるときに東の空がだんだん青く染まってゆくから、昔のヒトは青い竜が空を渡っていると思ったんだね」(ホントかよっ!?)
「じゃあ、どうして朱雀(すざく)は南なの?」
「太陽が南の空から地上を照らすのを見て、昔のヒトは火の鳥のようだと思ったんだね」(ホントに?)
「白虎はぁ?」
「昔のヒトはヒトが死ねば西の遠いところへタマシイが飛んで行くと思っていたから、その旅路を守るモノは白くて強そうなアリガタイ生き物がイイと考えたんだね」(四聖獣の考えは仏教以降のモノか?)
「じゃあ、玄武(げんぶ)は?」
「昔から死んだらヒトの身体は北をアタマにして安置する習わしがあるの。その枕元に玄武の図像は用いられていたのよ。玄武は亀にまきついた自分の尾をくわえる蛇の絵柄でしょう?多分、亀は長生きな生き物だし、自分の尾をくわえる蛇はエジプトのミイラの胸元にも描かれている模様だから、永遠とか終わりがないという意味よ。だから、玄武は命には終わりがないとか、永遠に続くタマシイというモノを象徴しているのよ」
母のインチキ図像学解説講座でした。

本日は振り込み日。会社の給料日でもある。
銀行で振り込み業務。
せちたろーはいくら振り込むのか気になって仕方ないらしい。
「ねえ、給料っていくらー?教えて教えて」
親子といえども秘密だ。高校生になったら教える。

ワシが「ウチはビンボーなんだよっ!」と常々言い聞かせているので、ホントにビンボーなのかドーなのか知りたいらしい。
「そこそこに貧乏です」(告白)
お金が湯水のように使える身分でナシ。
家計簿をつけているのが、なにより、貧乏人である事の動かぬ証拠だ。