山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

寝ぼけながらもワシを手伝う男

明け方の四時、雷と共にもの凄い豪雨が降り出す。
慌てて軒下に干していた洗濯物を、取り込む。
降り込む豪雨に打たれながら取り込んでいると、ダンナが出てきて助けてくれる。
ベッドに戻り、ウツラウツラしていたら、5時にクルちゃんが「外に出せ??」と鳴く。
サッシを開けて出してやる。
と、ダンナのいびきが凄くて寝付けなくなる。
「困った」と思っているウチにいつもの起床時間。月曜の朝から疲れている、ワシ。

ボイちゃんにシャンプー。
あまりにアンダーコートがいつまでも抜けるので思い切ってシャンプーする。
ボイちゃん、生まれて二度目。
大きなジョウロにぬるま湯と生協の石鹸シャンプーを入れて、体全体に掛けながら、洗う。
チョット抵抗するが、気持ちよさそう。
バケツにためておいたぬるま湯でシャンプーを流して終了。
ボイス、ブルブルッと体をひねってしぶきを飛ばす。あっという間に水気が切れる。
乾いたタオルでチャッチャと拭けば、うんまぁ♪「フカフカ毛並みのハンサムわんこ」

曇り空の下、パン屋さんまで散歩。
配達でお店のヒトは留守だったが、恒例のバーベキューへのご招待状が注文品に添えて置いてあった。

小学校を抜けて海へ出ようと、裏門から入る。
せちたろーのクラスにヒトがいない。
「社会科見学かな?」と思いつつ、飼育小屋の方へ行くと学級菜園のお手入れ中。
せちたろー、ワシとボイスの姿を見つけて大喜び。
クラスメイトの子が「何で参観に犬も連れてきたの?」とワシに言う。
「いや、参観じゃなくてただ、犬の散歩」と説明。

そのまま学校前の入り江に出る。
ハマボウの黄色い花が咲いていて、美しい。この町はハマボウの群生地で実は有名。
そのまま堤防沿いにボイスと散歩。
堤防の上にアカテガニが歩いている。
ボイスは塀の上にいる子猫が気になって仕方ない。
「ご挨拶」とバカリにボイス、子猫に顔をつきあわせた後、子猫の顔を舐めあげて、「キシャー!!」と威嚇されている。
「クルちゃんとは違うんだから、ダメ」

帰宅後、布団を干して家中に掃除機をかけたらもう、ヨレヨレ。
シャワーを浴びて扇風機をつけ、昼前のニュースを観ながらうたた寝する。

夕方、ダンナが「俺は今朝方、あなたを手伝って大雨の中洗濯物を取り込んでいたような気がする・・・アレは夢か?」とワシに言う。
「夢だよ夢!」と答えておいてから、「ウソ。現実にあったことだよ。ありがとう」と言う。