山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

せちたろー家出する・渓谷遊び

朝から、せちたろー、家出する。
先ず子鬼がせちたろーに噛みつき、せちたろーが仕返しして、子鬼の背中を「どすっ」と鈍い音がするくらいに強く蹴ったので、「ダメでしょ!ソコまでヒドイ仕返ししちゃ!!」とワシが叱ったのが気に入らなかったらしい。

泣きながら、「お姉ちゃんはいっつも我慢我慢で損ばかり!こんな家にいるのはもう、イヤだ!!出ていくー!!!」と泣きながら走って出ていって、以後行方不明となる。
「近所の家に遊びに行った?」くらいに考えて、放っておく。
せっかくの日曜日、ボイスを連れて遊びに行こうと思っていたのに。
仕方ないので、洗濯物をかたづけたりしながら、せちたろーの帰りを待つ。

しばらくして「え、まだ帰って来ないの?」とダンナが見に来る。
「帰って来てないよ」と言うと、「じゃあ、置いて出かけるか」としれっと言う。
「そんな親子間の信頼関係にヒビを入れるようなことをしてはイカンよ」と釘を差す、ワシ。

30分後、せちたろー、頭頂部をアチアチにして無言で帰宅。
「ドコでナニしていたの?」と聞くと、「泣きながらその辺フラフラ歩いてた」って。
思わず、「誰にも見られなかった?」と訊くワシ。
「寂しかったでしょう?」と訊くと、「うん」と言う。
コレが小学四年生の家出。

ボイスを連れて、家族で「お手軽渓谷」にお出かけ。
ウチから車で40分くらい。
福岡市の山の中。規模がものすごく小さな渓谷で、滅多にヒトが来ない場所。
結構穴場。水が冷たくて綺麗で、川遊びに最適(室見川の源流)
数年ぶりに訪れると、やはり、他にひとけはナカッタ。

ボイスのリードを離してやると、辺りにイノシシ臭がするらしく、山の中へと追跡を始めようとする。
「ダメよ」と呼び戻して一家四人と一頭で川遊び。
みんなで渓谷の中につかり、岩を伝って渓流の中、上り下りして遊ぶ。
子鬼は濡れると面倒臭いので、裸にひんむく。
ボイちゃん、父ちゃんの後をついて行きたいバカリに、岩から岩へと八艘飛びしては時々足を苔に滑らせて川に落ちる。
山の中の渓谷は雨で水量も多く(と言っても一番深いところで膝までもナイ)、冷たくて快適だった。
真夏日の下界とはまさに、別天地。

帰りは「渓谷遊びの帰り道の定番」地鶏料理を食べて帰宅。
料理屋の窓の外は室見川
この川の先は大都会・百道浜(ももちはま=シーナリンゴの歌で有名?)
でも、この辺りではまだカワセミの姿も見られる。