山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

親になると言う事

夜、もの凄く凹む。
本日の問題は、子供のことだ。
ワシが人生上で一番傷つくのは、なんたって堂々第一位!「子供のこと」である。
ワシだって人間だから、弱点はある。
「ワシのアキレスのかかとは我が娘に有り」

またしても、子供がトンでもないルール違反をしでかしたので、こっぴどく怒る。怒り飛ばす。
ワシが子供を怒るときは全身全霊で叱りとばすので、自分自身への負担が大きく、怒りが強いほど後々、ワシ自身へのボディブローが効いてきて、心の底からグッタリする。
犬の育て方だってそうだが、「できれば叱らずに甘やかせて育てたいもの」なのだ。
猫っかわいがりだけして甘やかし放題で育てるのならら、「ラクで楽しい事バッカリ」だもの。そりゃあ?。

しかし、犬にせよ人間にせよ、「育てているからには親としての責任がある」から、ただ可愛がって甘やかしていればいいと言うモノでナシ。
「悪いことをしたらその場でワルイ事だとチャンと叱る」「責任を持って健康な価値観と社会性をモッタ成人(成犬)として育てなければならない」のだから。
たったコレだけの事なのに、ソレを守り抜くのは至難の業。

だから、チョット気を緩めると、「出来ればラクして育てたい」「出来れば親自身が傷つきたくない」と、ついついグータラの芽が萌え出てしまう。
しかし、この世には「ラクして有効な方法」も「たった一言で全てはオーライの魔法の言葉」も、「全ての難問を瞬時に解決する魔法の杖」も「お悩み事一発解消特効薬」もありゃあせんのだわ。実際のトコロ。
自分の頭で考えて、自分の力で判断して、自分を傷つけながら血まみれになって子供に(犬に)教えなければならない事というのが「この世には沢山ある」のだ。
子供を実際に育ててみると、まさにソレの連続で途方に暮れる事も多いのも事実だ。

だが、しかし。

ワシはあえて大きな声で「子供(犬も含む)を育てるのは楽しい」と言いたい。
泥にまみれて血まみれになりながら、日々格闘していくこの人生は「実に生きてる実感の連続で素晴らしい」ぞ。負け惜しみじゃナイぞ。

自分が傷ついても、子供が傷ついても、お互いを理解したい分かり合いたいと願う限りは愛情は持続する。
まさに、コレこそ「綺麗事ではやっていけない世界」だ。
否が応でも、自分自身が大人にならざるを得ない。
ヒトは親になる。子供を育てながらボチボチと。ジワジワと。