山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「哀れなるものたち」の後遺症

さて、少し前に弐号機を連れて見に出かけた映画「哀れなるものたち」でしたが。

まあ、お話の内容はともかく(ともかくぅ?)

美術、視覚効果、セット、衣装、撮影と見どころが満載の映画でして、ものすごく視覚の快楽に寄り添ってくる映画でしたね。

劇場で見ておいてよかったです。

18禁映画を娘と見に行くようなワシですが。

危惧したほど、内容はエロい映画ではなく(この映画を「性的なシズル感がない映画」と言ってる方をお見かけしましたが、まさにその通り シズル感まるでなし 乾いた映画です)

無邪気で無垢な主人公が、自我に目覚め、汚れていくけど復讐も果たしてめでたしめでたしな映画でした。

 

この映画のお話の落ちの付け方には首をひねるばかりでしたが(;^ω^)

その他の部分は本当に素晴らしくて。

弐号機はパリの娼館の女の子たちのファッションに目を奪われたそうです。

母は、娼館の内装(寄木細工の虎柄の床)とマダムのキャラに釘付けだったけどねw

 

それで弐号機がこう言いました↓

「あの映画、『いやいや、そうはならんやろ』『ちゃうちゃう』の連続だったけど、本当に美術とか衣装がすごかった メイキングのアートブックとか出ないのかしら?」

とね。

弐号機は偶にワシに「面白い映画があるからお母さんと見に行こうよ」と、格段興味もない前知識ゼロの映画を無理矢理に見に連れて行かれるという可哀想な身の上なのですがw(もちろん、母は場当たり的にその映画を見せたいわけじゃなくて、我が子の教育に多分プラスになると思って拉致ってまで映画を見に連れて行っている その証拠に「シン・ゴジラ」で映画の面白さに覚醒し、「IT それが見えたら終わり」で洋画に開眼したらしいので)

 

今回教材だった(゚∀゚)「哀れなるものたち」も彼女の心にヒットしたらしく。

「未だにあの衣装とか思い出す 好きなシーンの模写をやりたい」などと申しております。

実はワシも、好きなシーンを脳裏で思い出してはよくうっとりしてますw(親子だねえ)

 

ところが調べてみましても、この映画のアートブック的なものは海外でも出てないみたいで。

もちろん、日本でも出版されておりません。

来月、アカデミー賞で何部門かオスカーが取れたなら、ひょっとしたら、映画づくりの裏側や設定に迫る写真満載のアートブックがリリースされるかもしれませんね。

その日を楽しみに待ってましょうね。