山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

秋の行楽 2023年

弐号機が「来週から仕事が多忙になる」とぼやいてたので、たまたま家族三人の休みが重なった日曜日。

「じゃ、出かけましょうか」と弐号機を引き連れて、山の上の野草が花咲く場所へ秋の山野草を探しに出かけてきました。

 

かつての美しかった山の上の湿原も、いつの間にかイノシシに荒らされまくってて、湿原は一部(3分の1くらいの面積)がぬかるみや泥沼になってて痛々しい風景になってました。

それでも池には菱が繁茂して、沢山の菱の実をつけているのが見られて、うちの近所では見られない野生の竜胆もアチラコチラで見ることができました↓

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こちらはうちの近所でもよく見かける「イブキゼリモドキ」の秋に結実した姿ですね(ドライフラワーにするとなんかカッコいい)

夏には白い花を咲かせますが、秋には濃い紫の実をつけるのです↓

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湿原の周りはすすき、オミナエシや萩なんかも咲いてて、「秋の七草やー」と言いつつ木道をウロウロして終了。

(フジバカマやカワラナデシコはうちの近所の方が断然潤沢)

 

「じゃあ、行ってみたかった蕎麦屋に行ってみましょう」

と湿原の山から降りてった先のお蕎麦屋さんへログインしました。

 

実はこのあたり、すごい山奥で田舎なのに(失礼)

川沿いに有名料亭(東京からわざわざ飛行機で食べに来る人も多いらしい)が複数ありまして。

川魚料理、ツガニ(川ガニ)料理専門店なんかも立ち並ぶ「グルメ地帯」なんですよ。

 

先日訪れた「蕎麦の神様」が鎮座してる山の上のお蕎麦屋さんもこの同じ川沿いにあります。

 

今回はぐぐるまっぺで強力におすすめされたお蕎麦屋さんへ行ってみようという趣向であります。

行ってみると、そこは明らかに「人んち」でした(;^ω^)

勇気を持って「ごめんください」と店内に入ると、結構お客さんがいらしてて、お店の3分の2は埋まっておりました。

 

「こちらへどうぞ」と奥のお座敷に通されると、畳の間に上質な民芸調のテーブルと椅子が置かれたお席に通されました(一人では絶対に持ち上げられない一枚板の重厚なテーブル)

 

床の間にはシュウメイギク、お茶の花、お茶の実、すすき、よくわからない赤い実(うちの近所でも見かける)が活けられ、秋の風情は満点でした。

 

オットと弐号機はもりそばと天麩羅の盛り合わせを注文、ワシは鴨南蛮蕎麦、それと3人分のヤマメの塩焼きを注文しましたら、お店の人が「前菜でございます」とこれを↓持ってこられたのでびっくりしましたw

「蕎麦に前菜がつくとかメニューのどこにも書いてなかったぞ」

と言いつつ、料理の美しさと美味しさに相好を崩してしまう親子三人。はい、どれもとても美味しゅうございました。

この玉島川流域は食のレベルが異様に高いのであります。

 

ヤマメの塩焼きです↓

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当然、美味しかったです。

そして鴨南蛮そば↓(久しぶりに食べました)

おつゆが素晴らしく美味しかったです。

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そして食後には蕎麦茶と蕎麦の羊羹がデザートとして出てきます。

「デザート付きだったんだ…」と言い合う親子三人。

羊羹というより「ういろう」っぽかったですね。とても美味しかったです。

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予想以上に美味しいお店で、大満足しながらお店を出て、お蕎麦屋さん近くの産直所で夕飯用にお弁当を買って帰路につきました(6~7年前にこの川流域のお弁当がどれも美味しい事に気がついて、この辺り一体がグルメ地帯だと気がついた次第)

産直所の裏は川遊びができるスポットになってて、

「次は孫Pを連れてこよう」と思うのでした。

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帰宅の道すがら、12年ぶり?くらいに古湯温泉に立ち寄ったら、やっぱり素晴らしい温泉で。

400円でたっぷりと天然温泉を堪能し帰宅しました。

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久しぶりに出かけた古湯温泉、色々様変わりしてましたが、やはり素敵な温泉地でした。

毎週でも通いたい場所ですね。

(実は30年前は毎週通ってた)

古湯温泉のマンホールは「かじか」模様で可愛いのです。