山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

漁村に秘湯名湯あり 2

「さて、このあとどうしましょうか」

ってんで、前から一度出かけてみたかった温泉を訪ねてみる事にしました。

 

これがもう…実は行ったこともない場所でして(^_^;)

山道をくねくねと降りて海辺に行きますと、これがもう傾斜地だらけで平たい場所がないんですな。

入り組んだリアス式の海岸線の小さな入り江にある漁村であります。

崖の表面はすべて野生の水仙に覆われてて、まさに今、花盛りで美しい風景です(誰も見てないけど)

 

「ここにあの名湯が」

と思いつつ温泉施設を訪ねていこうとするのですが、なんの標識も立ってない(^_^;)んですな。

この集落に降りていく道の分岐にだけ小さな標識が立ってましたけど、その先道標は皆無でした。

「てことはおそらく、温泉施設までは一本道ってことなのよ」

と言いつつ、海岸線のくねくね道をノロノロ走っていますと、縁側から庭に向けて大量のぬいぐるみ?がはみ出して干してある呉服屋?さんとかあって、「あとでこの店、チェックしよう」と思って更に直進しましたら、ありました。

目標の温泉施設は小学校のプール横にありました。

(既視感その1=ワシの大好きな熊本県和水町の温泉センターも小学校のプール横にある)

しかもこの建物が見た目、かなりレトロな施設でこれも好印象です。

(既視感その2=ワシの大好きな佐賀県古湯温泉の英龍温泉にも似ている昭和レトロさ)

 

「小学校横にある地元密着のレトロな温泉施設!これは筋が良いに違いない」

と独自の持論を振り回しつつ施設にINしました。

入り口で入湯料を払い、温泉に入るつもりはなかったので1本100円のタオルも買い、温泉にGOです。

 

内部は午後ってことでお客さんも少なくて、じっくりのんびりとお風呂を楽しむことが出来ました。

初めて知ったんですけど、この温泉施設、2つの源泉から温泉を汲み上げてて、しかも加水、循環水のない「加熱のみ」の源泉かけ流しだったんですよ。

 

お湯はヌルヌル、浸かればお肌はすべすべ化粧水いらずの名湯でありました。

「これ、もしかしたら佐賀県でもトップクラスのお湯なんじゃない?」(佐賀県は嬉野、武雄という二大名湯を抱えているのに)と思うほどでした。

 

宣伝等一切してないせいか、ほぼ無名の鄙びた漁村のレトロな地元温泉。

こんな所にお宝は隠れていたんですね。

 

温泉のあとはちょっと観光。

崖の上に登って海を見つめます(火サス?)

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