山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

雪の女王さまの変遷

我が家の二階リビング、南向きの窓から。春になると満開の山桜の巨木が見えておりました。

これは数本の株立の古い山桜で、山の斜面に立っている巨木でした。

少しずつ違う色の桜を同時に見事に咲かせるという、なかなか特徴のある木でした。

 

昔、この土地を買おうかどうしようかと悩んでいた頃に、たまたま満開のこの山桜の木を見てしまいまして。

「なるほど、これなら自宅にいながらに毎年花見ができて、いいんじゃない?」

とこの土地を買うモチベーションの一つになりました。

(他のモチベーションは、「水が美味しい」「南側に海が見える」etc.)

 

では年代別にこの「雪の女王」さまのお姿を見ていただきましょう↓

※2020年

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※2018年

 

※2016年

 

※2012年

この家に引っ越してきた当初(1995年)は、株立している全部の木が見事に茂ってて、それらが揃って一斉に満開の花をつける様子はそれはそれは見事なものでした。

迫力があって、夜に見ると怖いような気がしたものです。

 

そして今年の様子がこれ↓

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もはや「雪の女王」さまのお姿はどこにも見えず。

山の中にただ、暗い空間がポッカリと口を開けているだけとなりました。

 

その場所にひょっとしたら100年?生えてた山桜の「雪の女王」さま。

いつまでもそこにいて、毎年咲いててくれるものと思ってたのに、本当にすべての株立の幹が倒壊して。

死に絶えてしまったんですね。

しみじみと寂しい春です。