山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

血の宿命

と、いうわけで。父は東京旅行を楽しんでいるようです。

昨日はオープントップバスで観光なんかもしちゃったりしたみたいです(90歳、元気すぎる)

父が自分の人生を楽しんでくれているのが純粋に嬉しいですね。

父の老後にこんな素敵な日々が待ってたなんて誰が想像できたでしょう。

今回、東京旅行を画策してくれて、コンサートのチケット(超プレミアム)を取ってくれた弟夫妻には感謝しきれません。

 

で、父の東京旅行の様子が逐一、弟一家から送られてくるのですが。

その様子を見てた弐号機がこう言いました↓

 

「おじいちゃん、写真で見ている限りは『ああ、老け込んだな 年取っちゃったな』って思うんだけど、東京を歩いている動画とか見ると、シャンシャンシャカシャカ歩き回っているから、90歳にしては機敏が過ぎるし元気過ぎるよ…そして、ワイも90歳になっても推しのライブを見るために単身東京に行っちゃったりするような年寄りになるんだろうなって思い知ったわ これはもう逆らえない一族の血のせいなんだよね 逆らいようがないんだよ、全部遺伝だから…恐ろしいね」

 

「恐ろしいとか言うな!!」ゴルァヽ(#゚Д゚)ノ

 

思わず弐号機にツッコミを入れましたね母はw

だって「血の宿命」とか言うと、通常は、

「小動物を殺さずにはいられない」とか。

「人を傷つけずにはいられない」とか。

「暴力衝動が抑えられない」とか。

そういう犯罪的なことに偏る気配がするんですよw

良いじゃないですが、音楽が好きで、音楽に夢中になる一生を送るんだと遺伝によって決定づけられているのなら、それはもう僥倖ですよ。

一生退屈しない、一生なにかに胸ときめかせて、ワクワクドキドキが止まらない人生を送ることが約束されているんですから。

そんな人生を羨ましい、そんな風になにかに夢中になってみたいという人ももしかしたらいるかもしれないじゃないですか。

その能力を生まれながらにして持っている我ら。

これをラッキーと言わずになんと言いますか?

 

これはすべて、音楽家だった祖父のおかげなんですよね。

祖父は子供の頃に目の病気を患って、将来、目が見えなくなるかもと医者に言われ。

「じゃあ、目が見えなくなってもできる仕事をやろう」ととある音楽家に弟子入りし、その道を極めた人だったんです(曽祖父は政治家だったのに)

その血脈は、「音楽を楽しむ」という形で子孫に受け継がれているんですね。