山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

葬儀落穂拾い

そうそう、この事を書いておくのをすっかり忘れてました↓

「どうせ弔問客も来ないし、嘘じゃないからこの程度のことは良いやろ」とワシは思ったのですが、この程度でもその場をとり繕うというのは大事なことなんだと後々思い知ります(そのエピソードは葬儀当日に詳らかにされます)

 

つまりこれは、弟の会社の人が3人も葬儀に来ちゃったので、なんとか、事情を知らない人にもそれらしい「母親が亡くなって悲しみに打ちひしがれている姿」を見せることができてよかったね、という話であります。

もちろん、弟はワシと違って母に溺愛されて育ったので、母が亡くなったことは普通に悲しくて、葬儀で号泣しておりました(たった一人でも、本気で母のために泣いてくれる人がいて良かったね…というのがワシの正直な感想)

そして葬儀でナレーションにて披露された「母の姿」は現実とはいささか(というか、かなり)違ってましたが(「家族を愛し、仕事と家庭の両立に奮闘した女性」というのは事実とはかなり違っている)

まあ、弟の会社の人には「普通に母を亡くした同僚の葬儀」というふうに見えたんじゃないでしょうか。

弟の社会的な立場のためにもそれはとても良かったと思っております。

嘘だけど全くの嘘じゃない、一部本当のことが含まれている母のプロフィールを瞬発的に捏造(゚∀゚)してみせたワシの機転に家族は感謝するように。

基本、嘘はつかないワシですが、滅多にやらない「その場を取り繕う事」もやれば出来るんだな_と自分で自分にビックリです。

 

それともう一つ、葬儀の準備のために現金が必要になり、父が弟に付き添ってもらって銀行に現金を引き出しに行ったんですね。

なので、ワシが前もって「大きな金額を一度に引き出すと銀行の人に、使い道についてアレコレ言われるから、使い道を尋ねられたら『自宅のリフォームです』て言えばそれ以上追求されなくてすぐにお金が引き出せていいわよ」

と入れ知恵しておいたんですね。

そしたら、案の定、弟と父は銀行の別室に連れて行かれて(゚∀゚)

「お金の使い道はなんですか」と詰問(人聞きの悪い)されたそうです。

そこで父が「自宅のリフォームです!」と言ったらすぐに解放してもらえて、すんなりとまとまったお金がおろせたのだそうです。

後々父は「自分の口座からお金を下ろすのにわざわざリフォームとか言わなくて良かったのに、葬儀代金て正直に言っても良かった」と申しておりましたが、いやはや。

それはそれで銀行は「投資信託なさいませんか」とか言い出しかねない気がします(猜疑心の塊)