そういえば、母の葬儀の時に面白いことがあったので、そのことを忘れないうちに書き留めておきますねφ(゚▽゚*)メモメモ(*゚▽゚)ノ□ペタッ
お通夜の前に、父がワシに向かってこう言うですよ↓
「以前、●●さんから貰った良い革靴があるから、あれを喪服に合わせようと思う」
なので、ワシは、
「ふーん、じゃあ磨いとくから玄関に出しておいてね」
と父に言いました。
●●さんは実家の隣町に住む、父の遠縁にあたる男性で。
若い頃、肺結核で療養所に入って生活してたのですが、その療養生活中に一念発起して、独学で税理士になる勉強をやって、その入院中に税理士の資格を獲得し、退院後は税務署で働いて、後に独立し、そこそこ成功を収めたという一族中、おそらくトップの立身出世を遂げた方なんですな。
その方が10年くらい前に亡くなりまして。
お悔やみのために、隣町にあるその●●さんの温泉付きの自宅を訪ねたところ、●●さんの奥さんから父は、
「あなたは●●と体型がよく似てるから、スーツとか靴とか貰ってやってください」
と言われて、良いスーツや靴を貰ってきたことがあったんですね。
「あ、その時の靴か」と、ワシが言うと、父は、
「そうばいー、天皇陛下に勲章もらうために皇居に出向いた時に一回しか履いてない靴ばいー」
と申します。
あ、そんな事があったんすか(;^ω^)
●●さんは生前、長年の功績を讃えられて叙勲された事があったんですね。
その時に、皇居に行くためにモーニング?を着て、靴も新調なさったと。その靴が今現在、ワシの実家にあるらしいのです。
「ふーん、じゃあ、絶対いい靴に決まってるわね、磨くのが楽しみだわ」
と言ってたのですが。
その日の夜、父がその高級靴wを靴箱の奥から取り出してきまして、ワシが夜な夜なお手入れキットで革靴のホコリを払い、クリームを塗って磨いてたんですね。
そしたらまあこれが。
噂に違わぬ、美しいイタリア製の紳士用革靴で。
まさに革で作られた彫刻!
人体の足のラインを美しくなぞる第二の皮膚。
なめらかで美しい黒革が描く流れるような立体的なラインと、抑制の効いた気品あるシンプルなデザイン。
「これはすごい靴だわ」と思わず感動しました。
すると翌朝になり、父がワシにこう言いました↓
「今朝、嫌な夢を見た ●●さんから貰った靴を久しぶりに取り出したら、湿気で靴底が駄目になっててボロボロになってる夢だった」
思わずワシは笑って、
「久しぶりに大事な靴を取り出したから、その時の靴は大丈夫かな?と言う不安が残っててそんな夢を見せたのね お父さん、靴は大丈夫よ、ワシがキレイに磨いてピカピカになったわ 靴底も全然傷んでないし、なんなら外を歩いた形跡もないキレイな靴底だったわよ」と言う。