山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ソング・オブ・ザ・シー」

昨日、多忙な一日を過ごし(その話はおいおい書きます)

家に帰ってきてから何気にGYAOの無料配信で見た映画が素晴らしくて、ありえんくらい感動してしまったので、その事を今日は書きますね。

その映画はコチラ↓

世にも珍しいアイルランド産の長編アニメ映画でございます。

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた - Wikipedia

 

アイルランドの民話に題材を取ったいわゆる「あざらし女房」みたいなお話なんですけどね。

これがもうアイルランドのローカル色が色濃く出てて素晴らしいんですよ!

現地の生々しい手触り、冷たい雨風、言葉を失うような海の眺め、背景の素晴らしい美術の数々、素朴で心に直接触れてくるような音楽_どれもがまっすぐに心を射抜いてくる90分間でございます!!

これはもう見て損はないから絶対に見て!見て!見て!!

それくらい素晴らしい映画なんです。

 

ここ数年間の間に見て、絶望したり立腹したりした映画に同じようなテーマを扱ったものがあったはずなんですが。それらが全部消し飛ぶ勢いでこの「ソング・オブ・ザ・シー」はものすごい映画でした。

※ここ数年で見た似たようなテーマなのに膝カックンのがっかり映画=「海獣の子供」「夜明け告げるルーのうた」「崖の上のポニョ」などなど

※※これらの映画のどこがだめかというと、「全然生命を祝福してない」「音楽の使い方がクソ(単純にセンスがない)」「海の表現が甘いか不気味かのどっちかで感動ポイントがない」

 

↑こちらダメ映画の中で一番この「ソング~」にコンセプト的に近いのは「夜明け告げるルーのうた」なんですがね。

おそらくは、この「夜明け告げるルーのうた」はこの「ソング~」に触発されて作られた映画ではないか?とワシは睨んでおります。

でも根本的な理解力不足なのか?監督の自己愛が強烈過ぎた故か?ダメ映画として未来永劫燦然として輝く事になってしまったのは、本当に気の毒なことですが、真の映画ファンならこの「ソング~」を見て、心を洗いましょうね。

ワシはかようにおすすめする次第でありますよ。

 

心に傷を抱えた家族の冒険物語であります。

人と妖精(妖怪?)が親しくちかしく住んできた国、アイルランドならではのお話です。

眼と魂が洗い流される90分間の体験です。

ワシはこの映画好きすぎて、円盤を買おうとしておりますよ。