山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

インタラクティブライブショウ「ZCON」を見に行く 5

昨日、ウェブ上にこんな記事↓がアップされました。

ワシのレポより読み応えもあるし、素敵な写真もいっぱいあるので、見て見てー(ミーヨーミーヨー)(^o^)

平沢進が提示した「思考のためのライブ」。『INTERACTIVE LIVE SHOW 2022「ZCON」』濃密ライブレポート(1/3) - Liversible

 

まあ、ちゃんとしたライブレポはプロにおまかせするとしまして。

ワシの個人的な感想をここには書いておきますね。

 

実は今回のインタラクティブライブショウで一番の関心があったのは、

「どれくらいの割合で生歌なんだろうな」

で、ありました。

分岐があって、その変化に従って演奏する曲も変わってくるし、物語の展開も誰にも皆目わからないんだから、それって演者に負担がすごく大きいじゃないですか。

「なんなら全部クチパクでおじさんひとりPerfumeでもいいよ」

くらいに思ってワシは会場入りしたんですけどね。

 

ところがまー。これが、改定評議員会のメンバーとしての仕事をこなすのも大変で。

黙って座って、「あらー素敵ー」「素敵だわー」と拍手してればいいだけの「お客様」じゃないわけですから。

大事な「分岐を選ぶ改定評議員会のメンバー」なんですから。ボーッとしててはいけません。

ま「頭を使う」んですな。これが圧倒的に使う。

「LかRか」という2つの文章が出て、10秒くらいでLかRかを選択しなければならないんですよ。

んで、ここで。文章の真意を測りかねて、「ん?これは皮肉交じりで言ってるのか??」とか疑うと選択を間違えます。

そして選択を間違えると「ZCONITEは消えません」となり、バッドエンドへとまっしぐらです(おかげさまで初日公演は最悪のバッドエンドでした)

 

しかしまあ、初日公演は演者も元気いっぱいなので、非常な力演でしてまずそこに感動しましたね。

全身を震わせながら、荒い息をつきつつ熱唱する平沢進の姿を見て、その天上を切り裂いて降り注いでくるような歌唱を聞いてたら、「もうなんだっていいよ、これだけのものをライブで見せてくれているんだから!やっぱり平沢進は唯一無二のお人や!」とワシが改心した瞬間に、平沢進がな、な、なんと曲の入りを間違えたり歌詞を間違えたり、声がヨレったりするんですな。

今宵も生歌でしたよ平沢進よ…

 

ヾ(:3ノシヾ)ノシ生歌だったわ今夜もまた。ひょえーーー、最近、歌の調子が良すぎないか??

とワシが思っている間にも物語はどんどん進行し、最後のZCONITEは「怒りで燃やし尽くす」というお話になり、

そこで「ASHURA CLOCK」演奏されたんですね…

今年のお正月に急逝なさったP-MODELの末っ子福間創さんとの共作の楽曲です。

しかも還弦Ver.

これがまた火を噴くような力演で、畏怖感すら覚えるような演奏内容で、

「たとえ福間さんが現世からいなくなっても、彼が残した楽曲を演奏することで何度でも彼がすぐそばにいるような感覚を感じることができるんだ」

と、ここに至ってワシは初めて実感として知ったんですね。

そう気がついたら、涙が溢れてきました。