山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「柔らかい肌」

ネットフリックスでトリュフォーの映画が配信されてたので、見てみました。

「柔らかい肌」(フランソワ・トリュフォー監督 カトリーヌ・ドヌーヴ 1964年)

何故か見終わったあと、ワシの脳内には「女ののど自慢」とか「大島渚の女の学校」というワードが駆け巡りましたw

※どちらも昭和の頃に一斉を風靡した「一介の路傍の主婦の慟哭の告白系朝の情報番組の人気コーナー」ですよ。

でもそれも当然で、これ、「犯罪実録もの」な面もある映画なんですね。

 

道理でファーストシークエンスから妙にサスペンスフルというか、ハラハラさせる不安な気持ちになる演出が施されているはずです。

ちょっとヒッチコックぽくもあります。

 

この映画の主人公の男はまるで同情できない、共感できない、自分以外の人にも人の心があるってわかってない男。

だから無邪気で残酷、浅はかで思慮がゼロ。

若い女性の花の時期を貪っておいてその恋が単純に叶うはずと思いこんでいるような男。

 

このあたりの子供っぽいわがままな男を描かせると、トリュフォー、本当に巧いよねえ(;^ω^)

仕事の忙しさの中でちょっと息抜きしたくて見た映画でしたが、なかなか面白かったっすよ(世間的に評価はいまいちみたいですが)