山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

文庫や貝でなんなら革ベルトで

そう言えば、弐号機の卒業式のときに、簡単な(とか言うと言葉が悪いけど)着物姿で来ている父兄がおられて、ですね。
それを見てワシは、「なるほど素敵だな」と思ったんですね。
江戸小紋とか訪問着とかじゃない。もっとモダンな柄のカジュアルな着物と帯のセットだったんですけど。
えーっとなんて言えば良いのかな。「素敵なワンピースを着てるように着こなしたお着物」って印象だったんですよ。
「この手があったかー」とも思ったんですね。

ワシなんか基本、式服は十数年前に買った千鳥格子のジャケットに黒のワンピースのセットをベースに、三宅一生のブラウスや黒のパンツ、三宅一生のジャケットを順列組み合わせ的に着回している状態でしてw
それにジョージ・ジャンセンのブローチや黒真珠のネックレス、ジョージ・ジャンセンのイヤリングをこれまた順列組み合わせ的に合わせてるので。

正直、もう飽きたんですよ(・_・;)

「ああ、そうかそうか、式服を着物にしちゃうって手があるな」と思ったわけです。
それも訪問着とか江戸小紋に丸帯とか、そーいう(堅苦しい)正式な着物の着こなしじゃない姿でw
いわゆる「着物警察」の人からは、「常識がない!!」って怒られるかもしれんだろうけど。
いっその事、足元は靴で着こなすような着物の感じが、面白いだろうなあと思ったのです。

幸いなことにワシは簡単な着付けなら自分でできるので。
「そうだ。この調子で普段から着物を着るような生活をしてみるのも面白いかもしれない」と思いました。
ちゃんとした帯だと結ぶのも大変だし苦しいのでw
まずは半幅帯を文庫とか貝の口結びに結ぶくらいから始めて。自分なりのコーディネイトを普段の生活の中で見つけていけばいいんじゃないかな?と思った次第。
そしたらその後、外に出ていく着物へとちょっとずつ進化させてって、数年後には「式服はお着物で」ってことが可能になるかもしれないじゃないですかw

そしたらさあ。
なんと今は「結ばない帯」という着付けもあるんですねw
ただ帯をぐるぐるっと巻いて、上から革のベルトで締めるってやり方だそうです。
「なるほどこれなら車の運転もしやすそうだ」と思いましたw
つくった帯が背中にない状態がバランスが悪い、恥ずかしいと思うなら羽織を着れば良いんですよ。
なるほどなあ…よほど季節外れの柄とか素材でない限りは、好きなように自由気ままに着物を着こなして遊ぶって方法は、日本人の女に生まれたからにはやってみる価値のある楽しみ方のひとつなのかもしれません。