一昨日、ツイッターを見てたら、熊本で行われる女子ハンドボール世界大会のお知らせフラッグ（吊り下げ式の広告旗）に文句をつけている人がいらっしゃって。「まあ…そう見ようと思えば見えなくもないって感じだわなあ」程度」に思って、ワシはあまり気にもとめてなかったのですが。
なんとその後、その騒ぎが大きくなってこんな事になってたんですね↓
熊本で開催の女子ハンドボール大会のPR幕「低俗」など苦情相次ぎ撤去
ワシとしては現実に誰かが、具体的に性的に搾取されたわけでもなく、おそらくは広告代理店が決めたコピーなんだろうけど。
その広告代理店の中にも女性はいるはずでして。
そのチェックを持ってしても、コレを世間に向けてリリースすれば、不快に感じる人がどこかに必ずいる。だからその人に対して「配慮」して、現実に広告を引っ込めてしまうってことになるんだなあと、改めて驚きました。
だってさあ。まあ、「手クニシャン」て文言が良いとは全然思わないけど（「センスねえなあ」とは思う）
例えばよ。
巨大ポスターに、ゴールを決めようとする凛々しい女性アスリートの片手にボールを強く握り、ジャンプした瞬間の背中と、それを正面から受けて立とうと構えた姿をとるキーパーの写真（当然アオリ気味に撮られている）が載ってて。
そこに太い力強い文字で「ハードなプレイが見たいか？」みたいなコピーが書かれてたとしたら…
受け取り方は全然違ったと思うんですよね。
だからこの問題は、本来なら、「広告代理店のコピーライターが、なんだかウケを狙いに行ったのに盛大に滑っちゃったって事」が一番問題なのであって（センスねえし）ここを議論スべきなのに。
誰も性的に実被害を受けたわけでもないのに、「ワタシノココロガキズツイタノ！！」と大声で言う人の主張が何故か通っちゃったってことが、結果広告を引っ込める騒ぎになって、こうやってニュースにまで取り上げられて、大きくなりすぎちゃった…って部分が、この「盛大に滑っちゃった」てことよりも、より重大な問題な気がするんですよねえ…
ウケ狙いに滑ったら、ちょっとでも性的な表現は「セクハラだ」として吊し上げてもいいってことになる気がするんですよ。
これは表現の自由に抵触する気もするし。
これを締め上げるからには、自分も締め上げられる側にいつでもなる覚悟でモノを言ってんだろうな！？とは思いますねえ…
だからこの広告コピーの問題だって。「まーた広告代理店のハゲオヤジがスケベな事書いて法外な料金もらいやがって、センスねーんだよバーカ」で終わるはずの問題なのに。
「男女差別だ！」「だから九州は！！」とギャーギャーピーピーうるさくって問題の本質が見失われがちって事ですよ。
「ワタシのお気持ちに配慮しろ！」て主張する人の言うことなんて、あまり聞いても意味がないと思うんですけどね。
※その後、ツイッターにてこの問題に言及している方をお見かけしたが、やはり「これは言葉狩りではないか」とおっしゃってた。ワシも、まさに、そう思います。
