山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ポリコレ棒の輸入はノンノン

多分、ワシの人生初ヴィスコンティは「夏の嵐」とか「家族の肖像」だった記憶(当時まだレンタルビデオというものもなくて、映画は劇場で見るものだった)
当時は「なんか年をとるのってみっともないことなんだな」という感想だった気がしますが(;´∀`)

最近、古い映画がリマスタリングされて、美しい画面と音で楽しめるので、また見直してみると、全然違う映画みたいですごく楽しめますね。
同じ作品を繰り返し楽しむって素敵なことです。

少し前に「山猫」も完全版がリマスタリングされてBSで放映されてたのを見たのですが、前に見たときよりもテーマが切実に迫ってきた気がしました。
ヴィスコンティが描きたかったテーマがよりハッキリクッキリ伝わってきた気がしたというのか…

なので一方では、今、この年齢で「白夜」が見られたのも良いタイミングでした。
辛い片恋も経験し、人生のいろいろな場面を経験したあとで見ると、初めて見るこの儚い初恋の物語がまた味わいが深く楽しめますな。

で、思い出したんですけど。
Netflixのオリジナルドラマとか見てて、「ポリコレに配慮しすぎてドラマが面白くなくなっているって事がある気がするな」と漠然と感じていたのですが。

彼の国ではこの「振るい過ぎたポリコレ棒の弊害」がもっと如実に出てきているようですね。
ワシが一番驚いたのはコレ↓です。

「大草原の小さな家」作者の名前、米文学賞から外され 人種差別で

米国図書館協会の児童サービス部会(ALSC)は25日、児童書でテレビドラマ化もされた「大草原の小さな家」シリーズの作者、ローラ・インガルス・ワイルダーの名前を児童文学賞の名称から外すと発表した。ALSCは「作品の中に反先住民、反黒人の感情が含まれている」ことを理由に挙げた。

ALSCは23日に開かれた理事会で、「ローラ・インガルス・ワイルダー賞」を「児童文学遺産賞」に変更することを全会一致で決定した。

ALSCは、ワイルダーの小説や「ステレオタイプ的な態度を示す表現」が「ALSCの中核をなす価値観にそぐわない」と述べた。

米国の西部開拓時代の生活を描いたワイルダーの作品は、米先住民や有色人種を非人間的に描く表現が使われていると批判されてきた。


当時、馬車一つで東部から旅立って、新天地を求めて西へ西へと移動していった農民たちにとっては原住民の襲撃は本当に恐ろしかったことだと思うし、「いいインディアンは死んだインディアン」と書かれていることも、当時の子供にとってはごく自然な感情であり、その19世紀の西部開拓時代の子供の感情を21世紀に生きる我々のモラルで断罪するのは大いに「違う」と思うんですけどね。

そんな事言いだしたら、戦国時代、戦の最中にとった首を身分の高い人に見えるように工作しようと女子供がこぞって生首にお歯黒を施したり化粧をしたりしてたのだって、「子供にそんな事させるなんてひどい」って話になって、今の道徳観で数百年前の人たちの行為を否定するってナニカ違うって気がするでがんしょ?ワシだけ??

とか言ってたら、ツイッターにて某呉服屋さんがアイヌの伝統柄をモチーフにして浴衣と帯を作ったら、何故か全然関係ない外野からクレームを付けられて、慌ててその商品を引っ込めるという事が起きまして。
その一方ではその行為を「もやもやする」と言うアイヌ系の方々もいたりして揉める揉める。

「そうか、日本のポリコレ棒もココまで来てたのか」という事実にワシは驚かされました(純粋に)
その振るう理由はいろいろあるでしょうが、そのあたりの詳しいお話はこちらにて↓
https://togetter.com/li/1241147

ワシなんか…チャイナカラーのブラウスとか好きで何枚か持っているし(しかも似合うのよコレが)
アオザイも「世界で最も女性が美しく見える服」と思ってて、持っているのですが…

ワシもポリコレ棒で殴られそうですヾ(:3ノシヾ)ノシ