山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「キッズ・オールライト」

仕事が休みの日はGYAOで映画を見てるワシの人生…

そんなつまらない老婆の備忘録ブログへようこそ。

 

本日のお題は「キッズ・オールライト

キッズ・オールライトってなんやねん、Kids are All Rightやろ!?」💢

とか思ってたら、やっぱり原題は「Kids are All Right」でありました。

なんでこんな変な邦題に…

 

まあ、新時代のファミリー映画っつーか、長年一緒に過ごしてきて、子供まで作ったレズビアンの夫婦に訪れたおもわぬ中年クライシス&家族の危機のお話であります。

この映画、とても面白くてワシはゲラゲラ笑いながら見てたんですけど、まあ、熟年離婚というか、長年一緒に過ごしてきたからこその夫婦の冷め加減というかw長い間一緒にいるからこその軋轢、取り返しのつかない溝ってあるもんなんですよね(うちをミーヨーミーヨーー)

そのあたりをうまくついた脚本で、感心しました。

 

もともとはサンダンス映画祭で注目され、ゴールデングローブ賞助演女優賞とかとってたような?

まあ、普通に良い映画です。

いわゆるLGBTなんとかに付随する「ポリコレ的正しさ」を体現してきた家族が、やはり家族である限りはその宿命から逃れられないと言うかw

旧弊な家父長制度的な側面を持ってしまう、それがやはり夫婦の亀裂に関わってくるという部分がとても面白かったです。

そして彼女たちが愛する、精子ドナーで得たレズビアン家庭の子どもたち二人がうまいこと物語の進行と深みを増してくれているのに役立つのもとても良かったです。

 

子供自らが、「自分は理想的レズビアン夫婦のための理想の子供として振る舞うことを期待されて育った」という事を告白するのも良かった。

息子の友だちが純粋に好奇心からこのレズビアン夫婦の寝室を漁り、夫婦お気に入りのポルノビデオを発見するエピソードも良かったです(なんといわゆるホモビ愛好者で、「なんでレズビアンものじゃないの?」と子供が問いただすと、「ポルノでのレズビアンはストレート女性が仕事のためにやっているのが多いから好きじゃない」と断言するシーンで不覚にも爆笑してしまった じゃあ、ホモビは違うの??と言いたい)

 

ま、よく出来た面白い映画で、ワシが大好きなジョリアン・ムーアが久しぶりに乳首出してハッスルなさってたので、とても嬉しいのですよ(そこか)