山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「隣の家の少女」

最近、作家のジャック・ケッチャムが亡くなって(2018年1月24日没)
「そう言えば、彼の出世作の『隣の家の少女』は読んでなかったなあ」
と思いまして。読んでみました↓

「隣の家の少女」


これは主人公の男の子の家の隣に、親をなくした少女姉妹が引っ越してきたところから話が始まります。
美しく快活な姉のメグに主人公は憧れ、恋に落ちるのですが、その姉妹は引き取られた家のおばさんに凄惨なせっかんを受けてやがてソレは近所の男の子たちを巻き込んでのさらなる地獄へと至るのです…

これは1965年にアメリカで実際にあった「シルヴィア・ライケンス事件」を基にした小説で、閉ざされた環境の中で人はその暴力衝動をエスカレートさせて鬼にも蛇にもなれるという内容です。
まー、非常に凄惨な内容でして。
読んでてだんだんぐったりしてくるんですが。

ふと、思い出しました。
「コレって女子高生コンクリート詰め殺人事件に似てないか?」
とね。(;´Д`)
これ、2007年に映画化もされているんですよね…恐ろしくて見る勇気はないですが。

でも現実で起きた事件ではこの小説のような結末は迎えてないんですよね。ソコが一番恐ろしいですね。