山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

まるでピカレスクロマン

いやーー。凄すぎてぐぅの音も出ません。
のりぴー
コレだけ逃げ出したときの詳しい状況や、金持ちぼんぼんの旦那が(予想通りに)簡単に警察で歌っている様子が伝わってくると。

「この事件の本当の黒幕はのりぴー姐御なのか?」
という気すらしてきますね。
逃げ足の早さは福田和子級。
ぼんぼん旦那を舎弟のごとくアゴで使っている感じは、立派に上級「極妻」レベルです。

人は見かけによらないですね。

しかし、本当にこの事件は面白い。
事実は桐野夏生の小説を超えますな。

思い出したんですけど。
桐野夏生の小説に、「アイムソーリー、ママ」てのがあって。
まあ、女のピカレスクロマンなワケですよ。

いわゆる悪漢小説。
女性が主人公の悪漢小説って珍しいですよね。
女性が易々と呼吸するみたいに、人を殺して放火する小説です。

でも、女性だって一皮剥けば、実はその同じ年頃の男性となんら変わらない欲望を持っているモノですから。
「女性だからそんな事はないでしょ?」なんていうのは大間違いですよ。
「女性は優しい可愛い生き物です」て部分も確かにあります。
でも、それは、
「男って可愛い優しい、ついつい守ってあげたくなる生き物よね」
と、ワシが呟くのと同程度の存在ですよ。

子供を産んでも、まるで大きなウン●を「ぷりっ」とひりだしたかのように。
まるで母性なんて持ち合わせず、自分の子供を簡単に捨てられる(もしくは殺せる)女なんて世の中に沢山いますもの。
自分の邪魔になる存在は、夫だろうと子供だろうと簡単に吹き消せる。
そんな人を主人公にした小説です。

確かに、現実にそんな人はたまに見かけるし。
世を騒がせるニュース等でもイヤと言うほど目にしますが。
その人を主人公にして。
一見冒険小説?と見まがうように料理して差し出す小説家なんてそうそう居ないので。
驚いたけど、でも桐野夏生はちゃんと書きましたねw
母性もヘッタクレもない、荒野みたいにカサカサの欲望のお化けになった女を書かせると妙に上手いぞこの人は。

でも、その「人の予想を超えた小説の、更に上を行く実在の人物が現れた」
というのが、今回のこの騒動のめざましい部分ですね。
どんな状況で逮捕されるのなかあ?