山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「国を救った数学少女」

と、言うわけで。
「国を救った数学少女」
読了いたしました。
面白かったー(*´∀`)

この本を翻訳したくるりちゃんこと、中村久里子さん。
この本が初めての単独翻訳だそうなんですけれど…
すごく読みやすくて楽しみましたよ( ^ω^)くるりちゃん、凄い!センスが素晴らしいよ(・∀・)

ワシがこの手の本を好きな理由「若者が生き生きと八面六臂の活躍をしながら自分の人生と戦う」が必要十分に満たされており、時には黒いユーモアとナンセンスな笑いで物語がグイグイ進むので、読んでて楽しかったですね。
「コレは一気に読むのはモッタイナイな」と思いつつ、毎晩、寝る前にチビチビと読み進めました。

全く似てない双子たち、モサド工作員、元宝石強盗の宝石屋、中国人の三姉妹、胡錦濤スウェーデン首相、スウェーデン国王、極左のお嬢さん、ジャガイモ畑の伯爵夫人。
これら、一見なんの関係もない人々が、南アフリカ生まれ(1961年生まれ!)の肥桶担ぎの少女ノンベコによって踊らされ、冒険してゆくんですね。

奇想天外な物語で、ハチャメチャなんですけど。
根底には、「人生は生き抜く価値がある」「戦う価値がある」「生きろ」という思想に貫かれてて。気持ちが良いですね。

若い人に是非、読んで貰いたいです。

物語の最初の方は主人公ノンベコの境遇があまりにも悲惨で、「この話に救いはあるのかしら?」と思いつつ読んでいたら。
双子の◯◯が改造した◯◯の◯◯◯になって◯◯するあたりで思わず声を出して笑ってしまい。
「なるほど、この作者のユーモアはコレなんだ」
とわかってからは(・∀・)ニヤニヤしながら読み進めました。

なんたって、一見関連なさそうに散りばめられた伏線が物語の後半、グイグイ回収されていくことの気持ち良さ(;゚∀゚)=3ムッハー
久しぶりに心躍る本でした。

くるりちゃん、ありがとう!図書館でも宣伝しておくね\(^o^)/