山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ソレダケ/that's it」

お仕事が休みなんで、「どーれ、GyaO!の今週配信の映画は何かなー」(´∀`*)ウフフ
Amazon fire TV stickを起動してびっくりヮ(゚д゚)ォ!
なんと「ソレダケ」が配信されているじゃあーりませんかーー!

この映画、公開時に見に行きたかったんですよね。
早速、見てみましたよ↓

映画『ソレダケ/that's it』予告編



まず、映画の画力がすごい!
美しくも迫力のある素晴らしい画作りでして、最初はそこに感動。
そして、全編に轟音で流れる bloodthirsty butchersの楽曲!

で、調べたらこの映画はもともと、吉村秀樹さんたっての希望で「bloodthirsty butchers×石井岳龍監督」で音楽とドラマが交錯する映像作品を作ることにしてたのに、2013年に吉村さんが急逝してしまって、その企画は頓挫。
急遽、劇場映画として新たに制作されたそうです。
そのあたりは映画の公式サイトにてこう書かれています↓

発表前の新譜楽曲を中心としたブッチャーズのライヴ映像を軸に、別のドラマが徐々にシンクロしていくというオリジナルストーリーで、映画とロックが異次元で融合する未知なる化学反応に大きな期待を寄せていた。しかしながら2013年8月にクランクインを控えた同年5月27日、吉村秀樹が急逝、ライヴ撮影が不可能となったため映画企画はゼロに戻され、ブッチャーズはそのアルバム「youth(青春)」を同年11月14日に単独リリース、アルバムに封入された石井岳龍監督のライナーノーツにてこの計画にまつわる事実が記された。しかし、その後吉村秀樹の存在とブッチャーズの音楽から着想を得た石井岳龍監督はその遺志を受け継ぎ、まったく新たな一つの物語に取り組んだ。ブッチャーズの持つ激しさ=他者を攻撃するような表層的な激しさではない「攻撃的な諦念/無常」から導き出される、人間の意地が爆発する物語。


実はワシ、この映画を公開時に見るつもりだったのに、監督が石井岳龍って事を綺麗サッパリ忘れてまして。
GyaO!にてすごく新鮮な気分で映画を見始めて、「やだ、この監督すごくない?」「世界的な監督になれる予感」とか思いつつ見てましたw
旧名「石井聰互」
ワシは自分の同世代の人としておそらくは日本で一番シンパシーを感じている監督さんですよw
十分、世界的だっっつーの。

染谷将太くんはほっぺがぷにぷにだし、ヒロインの女の子が正直、不細工で。
「なんか物語の説得力にかけるなあ」とか「なんでこの子がヒロイン?」と思ったのですが、アクションシーンで納得。この女の子、元E-girlsの人なんですね。体キレッキレです。

暴力映画犯罪映画ロック映画としてとてもよく出来てます。
粘土の高い怒りと暗い情熱みたいなものがとても若々しく瑞々しいタッチで描かれます。
こんな時代には不似合いなまでに…


※この映画の公式グッズのTシャツ かっこいいよね!