山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

おじさんの張り紙

通勤コースにある一軒の家の前を通るのをいつも楽しみにしております。
この家には秋田犬が2頭、雑種の真っ黒い犬が1頭、チャボがわらわらと十数羽居まして、庭先には農産物の無人販売をしてたり温室では山野草を育てたりなさってて。なんとも命にあふれたお宅なんですね。

ある時、火野正平の「こころ旅」(視聴者からもらった「心に残る思い出の風景」のお手紙にしたがって、自転車で日本中を訪ねて回る番組)を見ておりましたら、なんとそのお宅のご主人が出てきて思わずひっくり返るワシ。

向こうはワシを知らないけど、ワシはご主人を知ってるのです(いつも家の前を通るときに観察しているからw)
天気のいい日は背後にぞろぞろとチャボ軍団を引き連れて庭に出てきて、庭の真ん中まで来るとくるりと振り返ってチャボ軍団に向かって、
「はい、座れー座れー」とアクション付きで命令なさって。
チャボ軍団はその指示に従って、砂地のお庭に気持ちよさそうに一斉にしゃがみ込むんですw

最初見た時はびっくりしすぎて、「チャボを操るおじさんが居る!?」Σ(゚д゚|||)と家に帰って家族にご注進したほどですw
なので、その時以来、おじさんの呼び名(ワシの心の中限定)は「チャボのおやびん(親分)」なんですが…

そのお宅の前を通ると色んな張り紙が貼ってあって面白いんですよ。
無人販売所のコーナーに呼び鈴がついてて、そこには、
「御用の方はブザーを鳴らして下さい。昔のイケメンがまいります」とか書いてあるw

「面白いおじさんだなあ」(確かに火野正平の番組に出てた時も面白おじさんの本領を発揮なさってた)
と思いつつ。また通勤途中に観察するわけですよw

すると、昨日。
初号機と一緒に車に乗ってて。市役所の帰り道。
そのおじさん宅を通り過ぎたら、
「うさぎが生まれて可愛いってよ」と突然、初号機が言うので、「ハア?」( ゚д゚)と間が抜けた返事をしてしまうワシ。
「だってほら、あそこに」と初号機が指差す先には、おじさんの無人販売所に新しい張り紙が…

「うさぎの赤ちゃん生まれました!カワイイよ」(写真付き←確かにカワイイものすごくカワイイ)