山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

NINE

録画しておりました「NINE」をようやく見ました。
「NINE」とはこんな映画ですわ↓

『NINE』(ナイン、原題: Nine)は、2009年のアメリカ映画。フェデリコ・フェリーニによる自伝的映画『8 1/2』をミュージカル化し、トニー賞を受賞した同名ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品である。
監督はロブ・マーシャル。マーシャルにとっては3作目の映画作品で、映画監督デビュー作でアカデミー作品賞を受賞した『シカゴ』に続くミュージカル映画となり、主要なスタッフも再結集している。主人公の映画監督グイドを演じるのはアカデミー賞を2度受賞した名優ダニエル・デイ=ルイス。その他、主人公を取り巻く女性たちをマリオン・コティヤールペネロペ・クルスニコール・キッドマンケイト・ハドソンジュディ・デンチソフィア・ローレンアカデミー賞受賞経験(クルスは撮影後に受賞、ハドソンは候補のみ)のある豪華女優陣が出演する。また、グラミー賞受賞歌手のファーギーことステイシー・ファーガソンも女優として本格的に出演する[2]。
ウィキペディアから


見ながら非常に首をひねってしまう映画でして(^_^;)
「なんだこのやっつけ感…」と思いつつ見ていたのですが。
なるほど、映画会社のストライキで一年間撮影中止とか、主役を始めヒロイン群も総とっかえ状態に追い込まれてしまうし、脚本もリライト中にアンソニー・ミンゲラ(「イングリッシュ・ペイシェント」書いた人)がガンで死んじゃうし。

非常に不運な映画といえばその通りなんですが…

なんだこの志の低さは( ゚Д゚)ゴルァ!!
ワシ、志の低い映画がこの世で一番嫌いなのよ。
高みを目指さず、一人相撲で大した苦悩もなく脳内だけで作ったような映画とか特に嫌い( ゚д゚)、ペッ

舞台はイタリアのはずなのに、イタリア人俳優が殆ど出てないのもすごいw当然、全編英語だし(ソレは百歩譲って仕方ないとしても)
なんで「グイド」がイギリス人なの?
てか、この映画に出ている女優陣の中で一番色っぽいのがジュディ・デンチ↓てドユコト!?みたいな。


ペネロペ・クルスとかソフィア・ローレン(ただ一人のイタリア女優)とか色々出ているのにw
てか、なんでソフィア・ローレン!?
そもそもあんたフェリーニ作品に出てないやん。
※イタリアの大女優ソフィア・ローレンは、オリジナル舞台の元となった映画『8 1/2』でグイド役を演じたマルチェロ・マストロヤンニと数々の名作映画で共演しており、そのローレンが今回グイドの母親役として出演する。
ウィキペディアより


↑そんな遠回りな配役…

てか、この映画自体が、そもそも。フェリーニに対する思い入れもリスペクトも感じられない作品で。
見てて思わず、「ロブ・マーシャル、狂ったの??」と本気で思ってしまいました。

唯一、フェリーニっぽいシーンは歌手のファーギーが演じてた海辺のコジキ女。
このシーンだけ妙に切り取って無理して貼っつけたレベルで実にフェリーニ的で不自然なくらいでしたw
あとはやたら女のおまたを強調した踊りの振付と「ここで終わるの?」な残尿感満載の変な映画でございました。
あの祝祭な、全てをぶっ飛ばす問答無用のラストシーン抜きの8 1/2はありえないでしょ。

☆=2