山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「虹波」

昨日、テレビで戦時中、日本陸軍が開発したハンセン病治療薬「虹波(こうは)」の話題をやっておりました。
ワシが育った町の隣町にはハンセン病療養所があって。
幼なじみのお母様がそこで働いておられたので、療養所の事は「なんとなく知ってた」のですがね。

あとはハンセン病に対する偏見と差別を告発する映画「あつい壁」が作られて(1970年)、完成後は学校で鑑賞教室も開かれましたし。
なんと言っても一番印象に残っているのは、撮影隊がやって来て、同じクラスの野口くん(の家庭は満州からの引揚者で牧場を経営なさってた)が監督に頼まれて、子役の子に自分の普段着を貸したという事件ですね(^_^;)リアリズムを追求したんですね
小学生時代の思い出の一つになっておりますw


映画「あつい壁」のポスター
確かに、陰気な作品であることがにじみ出ておりますね…


ま、その程度の関わりであったわけなので、当然、ハンセン病治療薬「虹波」の人体実験が行われてた_なんて事は初めて知ったのでした。

「…戦時中に陸軍が開発ねえ…」
と思いつつ、なんとなくそのニュースを見ておりましたら。
その人体実験を受けたハンセン病患者の生き残りの方が証言なさってて。
「投薬を受けると倦怠感と胃痙攣が激しくなり、どんどん体が衰弱していった」
「投薬を受けて死んでいった患者は荼毘に付すと、骨が真っ青な色になっていた」
と話されてました。

な、なんかものすごい話なんですけど(◎_◎;)

そしてその「虹波」の人体実験は、陸軍の解体とともに終戦を境にパタリと突然終わったそうです。
「あれは何だったのだろう?」と話されてました。

「ふーむ、戦時中の隠れたエピソードなんて、戦後70年経ってもまだまだ出てくるものなんだなあ」
と思いつつ、手遊びにちょっと「虹波」の事をググってみましたら…

なんと「虹波」はその後、「ルミンA」という薬?健康食品?に姿を変えて、21世紀の今現在も流通しているんですねw(°O°)w
アマゾンでも普通に沢山の種類を売ってます。
もちろん、「ハンセン病治療薬」ではなく、「細胞活性化させる薬?」として…

ヮ(゚д゚)ォ!

なんでしょう、この、戦時中の亡霊に出会ったような、妙な心持ち…←人聞きが悪い
そしてこんなまとめページも存在するという↓

花粉症にもケガにも効く!?謎の万能薬ルミンAとは?