山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

カベチョロちゃんの恩返し

昨日の明け方。
ナニカ人の叫び声のようなものが聞こえた気がして目がさめました。
「ん?どっから聞こえてくるのだコレは??」と横になったままじっとしているとまた聞こえてきました。

「初号機が叫んでいる?」ようですが、「助けを求めている」感じではありません。
「うわー、嫌だーひょえええーー!!」とか言っている感じです。
「なんだろう?赤ん坊のおむつから大量な何かが溢れだしているとか?」と思いつつ、眠かったのでまたすぐに寝ちゃったのでした。

翌朝。起きてきた初号機に話を聞いて、事の詳細がわかりました。
寝苦しかったので窓を開けて寝ていたら窓にセミがアタックを繰り返してきてて、うるさかったのでセミを追い払おうとベッドの横のアルミサッシの窓を勢いをつけてバーンと閉めたら。
妙な手応が有り、初号機は「ん?なんで窓が完全に閉まらないんだ?」とよくよく窓枠を見てみたら。

「カベチョロちゃん?」

なんとたまたま窓枠で涼んでいたカベチョロちゃん(ヤモリ)が今の勢いで胴体をアルミサッシ窓の引き違い部分に挟まれてしまって、「苦しい、苦しいよお」とヾ(:3ノ ヾ)ノ゛ジタバタしていたそうです。
ひええええええええええええ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

初号機は虫とかトカゲとか触れないタイプの人なので、ものすごく葛藤したらしいのですがw
カベチョロちゃんが「痛いよお、苦しいよお」と苦しんでいる姿が可哀想で可哀想で。
勇気を奮い起こして、引き違い部分に挟まって苦しんでいるカベチョロちゃんを救出しようと、少し窓を動かしては
「は、早く、こっちに出るのよ!出て!!出なさい!!出て頂戴〜〜〜」( ;∀;)
と半べそ状態で、素手でカベチョロちゃん救出作戦に奮闘してたそうです。

「それでカベチョロちゃんは救出できたの?」と聞くと、初号機、ぐったりした様子で、
「うん、無事に助け出せたよ」と言うので、
「良かったね、そのうちにカベチョロちゃんから素敵な恩返しがあるよ」と言うと、
「カベチョロちゃんの恩返しとか嫌だイラン!」と初号機。

ある朝、目が覚めたら。
枕元に小さな羽虫がてんこ盛りに山積みされているかもね(^m^)

事故で挟まってしまった小さな命を助けるために、一人で苦手なものと必死で格闘しながら必死で頑張る人もいれば。
むしろ、「好き」「愛している」と思っているものを、その性的な衝動とともに殺して腑分けしちゃう人もいる。
これはもう、育て方がどうとか言う問題じゃなくて。「生まれながらにまるで別種の生物」て事なんでしょうね。