山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

キック・アス

というような事情でまたぞろレンタルしてきちゃったので映画漬けの日々です。
今日のお題「キック・アス」はずーっと見たかった作品。
レトルトと二人で見ましたw

いわゆる普通のイケてない男子高校生が「ヒーローになりたい物語」なんですが。
(この辺り、「サムライ・フラメンコ」はこの映画の影響下にある?)
ここで鮮やかに登場するのが、「バットマンになりたくて完璧なコスプレでオーディションに挑むも一度もバットマンになれなかった男」ニコラス・ケイジ演じる「ビッグ・ダディ」(バッドマンにそっくりな風体)と彼の娘、小さな殺人兵器「ヒット・ガール」なのだー!w

ワシがこの映画中で一番気になったのは、敵役のイタリアン・マフィアのドンの名前が「フランク・ダミーコ」だった事でした。
ワシが大好きな映画「ドニー・ダーコ」(その後のあらゆるフォロワーを産んだ大傑作SF 「魔法少女まどか☆マギカ」もこの影響下にあると思っている)に出てくる謎の男の名前が「フランク」(銀色ウサギであり死の象徴でもある)
そして、憧れの少女から主人公の少年が言われるセリフが「ドニー・ダーコ、まるでスーパーヒーローの名前ね」

ヒーローとその裏返しの麻薬の元締めのマフィア。
なかなかに秀逸なネーミングじゃないですか。
ビッグ・ダディとヒット・ガールは自身の復讐のためにフランク・ダミーコを追い続けます。
R-15になってたので、「なんでだろう?」と思ってたら…
確かに11歳の少女が完璧な殺人マシーンだなんてw不謹慎にもほどがありますな。
石井聰互の映画で初めて「子供の殺し屋」を見た時の衝撃を思い出しましたw
おそらくはこの辺りへのリスペクトも有るはず(と、思いたい)
劇中も「ジョン・ウーの長編第一作は?」というクイズが出てきたりして、作り手の好みが実はワシの好みに近いことを確信したのですが一番ひっくり返ったのはこのシーン↓

主人公が決心して歩き出すシーンでこの曲が流れるんですね→「This Town Ain't big enough for the both of us」ザ・スパークス

「おい、昨日からスパークスづいてんな!?」w(°O°)w
ロックの神様のお導きかしらー?(´ω`)大好きな曲です。

まあ、そんな事あんな事含めて。
非常に爽快感のある映画で、次々と腐れ●●●●野郎どもが殺戮されるシーンではうひゃうひゃ笑ってしまいますね。
不謹慎!と思われる方は見ないほうが吉。
でももしあなたが。香港映画が好きで、ヒーローになって世の不正を正したいと思っているのなら、おすすめでありますよ。