山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「永遠の0」 ☆=3

くもじいじゃ!」の一言で扉は開く

想像してた映画とはちょっと違ってましたね。
コレは、戦闘機ゼロ戦とそれに乗る搭乗員たちに賞賛を送る映画でした。

思ったより戦闘シーンも少なめで。
「うーん、大空でのドッグファイトをもっと見たかったのお」( ˘・з・˘)が正直な気持ちですが。
三浦春馬の泣き顔に免じて☆=3でございます。

この映画の狂言回しとして、自分の祖父の戦争中の行動を追跡調査する孫(=三浦春馬)が、おじいちゃんの七光を笠に着て(^_^;)
おじいちゃんの名前を名刺代わりにいろんな場所にグイグイ入ってゆきます。

大企業の会長室に大親分のジョージナカシマのソファが置かれている個室に。
普通の若者なら入っていけないような場所も「くもじいじゃ!」の一言で顔パスですよ!

脚本の細かいところについても色々言いたいこと(気持ちの変化が極端でついていけない部分が数箇所あり)は有りますが。
でも、一番言いたいことは、
「ちょっと田中泯のその着物の着方はないんじゃない?」
てことですよ。

男性が和服を着るときは、是非とも昔の時代劇を参考にしていただきたいものです。
市川雷蔵の骨盤で帯を締める清潔なセクシーさ漂う着物の着方とか、もう(*´Д`)ハァハァ…
あんな中途半端な下っ腹に締める帯は全然粋じゃない&着物着慣れてない感ありありでお親分が台無しですぜ。

ちょうど映画館に行く途中の国会中継で散々靖国の事を質疑で取り上げられていたのですが。
この映画を見るとなんとも…「参拝に行くぐらいいいじゃん」「A級とか根拠なく勝手に決めたのは戦勝国で、つまり戦争に負けるという事はそういうことなんだから。国民みんなでお参りに行けばいいじゃん」という気になりますね。

多分、そんな気持ちにさせられる_って事でこの物語は成功しているんですよ。
みんなのほんの数世代前の物語。
みんなこの程度のエピソードは大なり小なり、実は抱えてて今があるんですよね。

沢山の礎のもとに今がある。
そんなアタリマエのことを改めて伝える映画。