山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

キース・エマーソンがTV生出演という驚愕

キース・エマーソンが来日してBSのTV番組に生出演して「プログレ黄金時代」の話をするとかいうので、思わずチェックするワシ←元プログレッシャー

キース・エマーソンと言えば。
前妻との泥沼離婚でスーツケースひとつで家を追い出されてほぼ無一文になり。
アタック自慢のあの強烈な左手も手術したとかなんとかで往年の演奏な出来無いらしい_と伝聞で知っていたので、心を痛めていたのですが。

最近のFBで見かける彼はとても心優しく丁寧な男で。
弔辞を書かせたら世界一(ーー;
自分と同時代を生きたミュージシャンがなくなると、そのたびに心のこもった優しい弔辞を寄せていらっしゃるんですね。
とても心に響く優しさがにじみ出る文章で。
「へー、こんな人なんだ」と初めて知りましたw

3.11の時も。
今のパートナーが日本人で。という事もあるのかもしれませんが、すぐにピアノ曲を作ってYouTubeにアップロードしてくれて。
その、心を寄せてくれる様子がありがたくて感動したものですが。

昨日のTV生出演でもその辺りの話をしてましたね。
丁度、震災が起きた時に今のGFである日本人女性が日本に帰ってて。
次々入ってくるニュース映像を見ていたら心配でいてもたってもいられなくて。
「自分にできることは音楽しかない」とすぐに曲を作ってアップしたそうです。

長年音楽活動をしながら天国も地獄も味わって、でもなお心は錆びず、生き生きとした青年のようで。
暖かく優しくユーモアに満ちた方で。
素敵でしたねえ(*´∀`)

ワシ、少女期の一時期、キースに憧れてて良かったわ!←
なんかもう誇らしい気分です。

キング・クリムゾンからグレッグ・レイクを引きぬいた時のエピソード(ロバート・フリップと他のメンバーの仲が悪くなっちゃってて、バンド内の空気がすごくおかしな事になっていたので。「いい声のボーカルだなー。アコギも弾けるじゃん?いいなー欲しいなー」と貰って来ちゃったそうでw)とか。
「実はビートルズあんまり好きじゃない。マイルス・デイヴィスが好き」とかいう発言とか。

色々納得&チャーミングなエピソードの数々に「見てよかった!」と思いましたね。

そもそもは吉松隆の還暦記念コンサートで「タルカス」を演奏するので、「タルカス」の作曲者として招かれたらしいのですが。
そのコンサート会場でも、即興で「左手でタルカスのコードを弾きながら、右手でハッピーバースデイを演奏するというアクロバティックな事をやったけど、あまりにもとっさ過ぎていまひとつ観客に伝わってないので苦笑)

なるほど。時代の波に洗われて流されて、プログレなんてもう忘却の彼方で二度と蘇ることはない音楽なのかな?と思っていたのですが…
このキースのチャーミングさに圧倒されてしまって。
「なるほど、こんなみ魅力的な人が作る音楽は確かに色あせたように見えたことはあっても必ず形を変えてまた評価される日も巡ってくるものなのだな」と今更のように思い知りましたw

音楽と人格なんて関係ない

って。はい、確かにワシもそう思ってた部分もありました。
でもね、やっぱり違うわ。
流行の音楽であろうとクラッシックであろうと。
人の心に触れる音楽である限りは、やはりそこには「作り手の魅力的な人格」というファクターが実は存在するのだと。不可欠なのだと。
思い知りました。
曲は人なり。音楽はその人そのものなんですよね。

ワシはキースの事。好きでいて良かったです。