山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

山中さわおインタビュー

チャートバスターズR 文字起こし
山中さわおインタビュー 2013年3月9日放送

※背後にはオレンジ色のバスターくんぬいぐるみとコケティッシュ隊員のこけし人形
コケティッシュ隊員をご存知ないお方はこちらでご確認ください

今夜のゲスト山中さわおさんでーす

どーも
よろしくお願いします


(コケに向かって)久しぶりっ♪

いかがお過ごしですか最近は?

最近はまあ元気に過ごしてますけど
まあ、このスタジオに来る2〜3日前から
ずっと君のことばかり考えていたよ♪
(とコケ隊員を愛撫する)
うふふふふふ
会いたいな、会いたいなと思っていたよ♪


最初いなかった時、「あれ?」と思ったでしょ?

そう!「あれ?まさか??」みたいな
「コケ無しで俺を呼んだか!?」みたいな


あははは、そこまで?

うん。
ちゃんと居たねぇ〜〜
(と再びコケを愛撫)

爆笑

PV Heavens pinhole

こう今まではソロというのは本線ではなくてサイドワーク的な色が強いのかな?と思ってたのですが今回は〜メインストリームなのかなと

そう、そうですね
1st2ndはピロウズの活動とは平行してリリースしていたので、すごく自分の中でピロウズとは差別化をはかって。
自分の中の愛すべきB級作品をソロで昇華するみたいな部分がある感じだったんですけど。
現在、ピロウズは活動がお休み中なので。
そうではなく、ピロウズのニューアルバムを作るかのように本気で、サイドワークではなく。ガッチリ!作りました…うふふふふ
(コケ愛撫)
ただ、僕の中ではとても短い期間に歌詞も曲も出来ました。ぎゅーっと。
いつもはこう、ふわっと。曲を作るんですよ。
自宅のソファに座ってなんとなくギターを触ってて、
「あ。出来るかも?」
て感じなんですけど。今回はすごく、「いや、作るぞ!」て言うか。
「今日、名曲を俺は書く!!」
みたいな。気合いがあって。
そうやって意識して書くてのは少なくて。意識すると…書けないんですよ(半笑い)
ところが今回は書けたって言う…w
なんかプラスに、プレッシャーにならずに。
良い方向に行きました。


名曲を書くぞ!って思ってどういう風に歌詞のテーマだとか、言葉を紡いで行ったんですか?

でも基本は変わらなくて、曲が先なんですよね。音楽なので。
その曲にメロディとリズムがあるじゃないですか。
それに心地良い言葉ってのは、口がデタラメに言うのを待っているというか。
たとえば、先行シングルになった「Answer」と言う曲なんですけど
サビのメロディがもう、どーしてー♪心はいつーも♪…ここだけ出来たとして。
もう、それが心地良いんですよ。
口がw
それからようやく、(腕組みして)「どうして心はいつも何なんだろう??」て自分の心を心の奥底にあるものを探るというか…
あの、やはり。思ってない言葉とか、嫌いな言葉って口が勝手に言わないんですよ


ほー

なので、その気分で乗せていくのってわりと信用しているというか…
(うんと自分でうなずくさわお

PV Answer

僕、結構メッセージとか重要だと思われているんですけどw
それは後々、「あ、なんか偶然うまく行ったな」みたいな感覚で、本人は。
最初はもっと音楽的なんですね。
曲を作るときって、英語_僕のあこがれのアメリカのスターが歌っているのを想像しながら作ったりもするんですねw
すると、英語の音節で作っているんです。
で、日本語と英語って音節がやはり違うので。
そのリズムを崩さないようにするので。
結構リズム重視ですね
(うんとうなずくさわお

そういう作り方において、英語歌詞と日本語歌詞、どっちが書きやすいんですかね

ちゃんとクォリティを高めるんであれば、勿論日本語が書きやすいですけど。
ただ日本語の歌詞は勿論、自分に対してハードルがすごく高い…ですね。
で、英語わぁw
僕全くしゃべれないし、いつもちゃんと英語わかる人に歌詞がめちゃめちゃでってよくおしかりを受けるwんですけどーw
それは、僕は本当にそのね、英語圏の音楽。まあ、イギリスだったりアメリカだったり。
の、音楽が大好きで。憧れて。
まあ、英語でやった方が近づいたような気分になるじゃないですか。
なので、まあ、日本人が世界の隅っこでちょっと遊んでるんだよ?って言うw
感じなのでー。
だから、逆に言うと。
英語歌詞に対してはすごくハードルが低いんです!
なので。「明日までに書け!」て言われたら絶対に書けます。
埋める!て意味において。
ただ、「クォリティは知らないよ?」って言うw


PV Heavens〜

今回、サードアルバムをくくるタイトルとして「破壊的イノベーション」という言葉を選ばれたのは、ビジネス用語でもあるわけですけどもどういうきっかけで?

あのー。
僕の作品をいつか、メンバーも聞くと思うんです。
「聞いてね!」と渡したりはしませんけれども。
聞くと思うんですよ。
「なめんなよ!」くらいの音楽的情熱にもう一回火がついてほしいって言うか…


CM

どういうきっかけでこの言葉を?

「破壊的イノベーション」とはまあ、この言葉を説明するには、対比する「持続的イノベーション」という言葉の説明も必要だと思うんです。
「持続的イノベーション」というのは、より優れたものを提供して、勝利を得ようとする方法。
それに対して「破壊的イノベーション」とはそうではなく、既存の市場を破壊する別な方法。これで勝利を得たときに破壊的イノベーション_と言うらしいんですね。
これはどういう事かって言うと、よりすぐれたものを提供するって言う持続的イノベーションは、どんどんどんどん優れて行った時に、ある一定を越えるとユーザーの欲している以上のものが育ってしまって。
必要ない機能とか。
もう、すごいんだけど「そこには興味ねえなあ」ってみたいなものに育ったときに、意外と市場が活性化しないと言うか。
飽和状態に陥る。
場合があると。

その時に全く違う。
たとえば、アナログな手法とか。
違うものが来たときに、「お、こっち面白いぞ」と飛びついた時に、破壊的イノベーションが成功したと言われる…らしい!んです

ね?
でまあ僕はピロウズを23年間やってきて。
勿論、持続的イノベーションのつもりでやってきて。
でも、バンド三人でいいロックを作り上げてゆくのにちょっと飽和状態が起きてしまって。
で、今。活動をお休みしています。
そのときに出す、今回のアルバム。
1st2ndとは違って、僕の目的としてはピロウズと全く同じものを作る。
メンバーが違うので、ゴールは違うんですよ。
僕の立ち向かう姿勢としては、ピロウズのニューアルバムを作るように作る!と。
そして全国ツアーもやるよ、と。
これはすごい禁じ手と言うか。
今まで一度もやった事のない事なんです。
で、これをやることにより。
もうピロウズがなれあってマンネリ化もして、どうであれ、ただ前進するっていう前提が、一度今、ストップしているというか。
「どうであれ前進する」ってことはない。
本当に毎作品毎作品、自分のもって居るものすべてを全身全霊で作るんだっていうのをもう一度、思い出さなければならない。
で、この僕の作品をメンバーがいつかは聞くと思うんで。
ここで「聞いてね」と渡したりはしませんけれども。
まあ、聞くと思うんですよ。
で、そのときにおそらく。曲に対して。
僕の書く曲を奏でるプロですから。
「自分だったらこうするな」とか「もっとこういうアイデアがあるんだ」という。
ある種のもう「なめんなよ!」ぐらいの、音楽的情熱にもう一回火がついてほしいというか。
それがあった時に僕の「破壊的イノベーション」は成功で。
このあとのピロウズによりよい活性化をもたらすって言うか。
カンフル剤となって効くはずだと。
思ってこのタイトルにしたんです。
なので、詰まった曲の説明ではなく。
2013年に出す作品。
僕の今の意志を込めてつけたタイトルです。


PV Answer

三度目において。これまでの作品はどこか再現性というよりは作品性を高めていく上でいろんな遊び心を持って

そうです!

サウンドアプローチしてたと思うんですが。
今回のアルバムに関してはライブを意識しているというか。
再現性をどこか念頭に置いて作っているのかな?と感じましたが

そうです。
今回、アルバム作る前から、アルバムを出してソロで全国ツアーをやると決めていたので


それじゃこのあとのライブもすごく楽しみになってきますね

そうですね(ソワソワ)
でも、今現在はですね。
「楽しみ」って表現よりは、「不安でいっぱい」なんです…w


あははは(大笑い)

ピロウズは23年もやっているバンドなので、ライブに関して不安は一切無いんです。
もう、健康状態だけです。
健康であれば、絶対に良いライブが出来る。
と思って会場に行くんで。
で、ソロの今のセッションメンバーは。
個々には勿論優れた人ばっかりなんですけどー。
言ってもまだ何ヶ月しかやってない、セッションしてないんですよ。
やっぱり20年以上のバンドと何ヶ月のバンドは比べようが無いというか。
その微妙なグルーブが…んー。掴むまでちょっと…まだ不安なので…
ちょっとピロウズじゃありえないぐらいリハーサルしてます。


あ、そう!ですか…

だけどー。
やっぱりリハーサル10回よりは、一回の本番の方が効き目があるから。
だから、本番て言いながら前半は〜練習かなぁっm9( ・`ω・´)!?
(ビシッと正面カメラを指さすさわお

爆笑

あの、福岡は(ツアーの)前半なんですけどー

でもね、そらピロウズもそうなんだけどー。
このことをみなさんミュージシャン、ぶっちゃけないだけで。
全員そうなんです!これ!!
絶対に!!うん!
もし自分が結婚して子供生んでも。
長男次男三男の育て方は違うはずなんですよ!


あはははは

長男とか長女はリハーサルなんだよ親も!
最初なんだから


まあ、そうですよね。
親としても初めて接するわけですから

まあ、それで僕、三男なんですけど。
三番目で雑な育て方をしたらこんな風にw
なるっ∩(^ω^)∩ばぁ!って言うw


爆笑

これは子供ながらに感じるものなんですか?

感じるねー(頭ぽりぽり)長男はすごい親の言うことを聞く、ちゃんとしたまともな人間で。
良い学校に行きましたし。
僕はまあ、三番目なんで。
親もなれてきてテキトーに転がされているうちにまあ、北海道札幌でいっちばん悪い高校にあはははは!
行ってましたし。
でもそのおかげでまあ、いろんな事に縛られることなく、ロックンロールの道にw
行ったとまあ、プラスに捕らえて、ね?

でもライブも。
一発目のライブって。
本当にその自分が書いた歌詞を人前で初めて大きい声で歌うって言う。
すると、とんでもない感情的になったりするんですよ。
だから、やっぱりね。
マニアはそこが好きだったりもして。
最初の頃のライブが


ドラムBe−1でのライブ
楽しみにしております!

はい。
がんばりまーす。

(と、コケ隊員に目をやり)
来んのかなぁ〜〜??(コケ隊員愛撫)
ライブ来たこと無いじゃないかー!(愛撫)

行くね?(と、コケ隊員に)
コケ隊員、激しくうなずく

もし、ライブこれなくても。
夜、ホテルに来てくれたらいいよ
(愛撫)

いいんすか!?
(テロップに「問題発言再び!?」)

爆笑

PV Heavens〜