山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

奥様がたの祈り

鬼女板にこんなスレッドが立っています><a href="http://toki.2ch.net/test/read.cgi/ms/1303791760/">【架空】「若いやつにやらせるわけにいかない」キャスト</a>

これはもともとニュース速報スレに、昭和一桁生まれの技術者たちが今回の原発事故を受けて立ち上がったという話題が立った(【原発問題】「若い奴にやらせるわけにいかない」高齢技術者が原発暴発阻止プロジェクトを発足)のをきっかけに生まれた派生スレッドだったんですが。

最初は単なる妄想から始まり。
「是非、今回の震災?原発事故?その苦境から立ち上がろうとする人々の姿をドラマにして残して欲しい」という思いが募り、妄想にしては非常によく出来たモノになって来ております。

コレが面白くてねえ。
不謹慎と思われるかもしれませんが。
読むと妙に元気になります。

震災の衝撃からこちら、ワシら一般の国民も色んなものを見せられたというか。
人の善い美しい部分も、醜い悪の部分も沢山見てきました。
それでも心に残ったのはやはり、この哀しみ苦しみの中で力強く立ち上がる人々の姿でした。
ソレを形に残したい。
後世に伝えたいと思うのは至極自然なことだと思えます。

みんなの心に刻まれたエピソードの数々。
震災、原発事故の直接被害を受けた人の、受けなかった人の。
その人生をそれぞれ懸命に生きる中で生まれてきた、生の、魂の言葉の数々。
それらを拾い集めて、一つにして、より良い明日をこの目で見たい。希望を呼び寄せたいという女性たちの祈りが込められたスレッドだと感じます。

この過酷な体験により、私たち一人ひとりが無理矢理にでも何か引っ張り上げられたというか。
サンデル先生の意見が時には幼稚に思えるほどにまで(「け、おめでてーな」的な)、無茶な境地にまで押し上げられたという気がするのです。

でも、どこか。希望を捨ててないというか。
この期に及んでも、「何か明るいモノを見た」という気持ちがするのです。
この国は素晴らしい。この国に生きている人たちは本当に凄い。日本人の心って美しい。と、何度も感動させられました。

いずれこの2011年3月11日という日の出来事が映画やドラマになる日も来るのでしょう。
でも、それまでは。今はそれぞれの脳内で、勝手に映画化して明日の活力にしているんですね。
女性は健気です。