山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

サンデルの番組を見る

武田先生も書いてたけど、今回の一連の出来事で一番ショックだったのは、
「国民がパニックを起こさないためにも、政府は嘘の発表をしても許される」
と政府の人も国民も思ってたって事ですね。
当然、それは未だに続行中なんですけど。

「どんなに些細な嘘でも絶対に許されない」のが世界的な認識だと思うので、こんな事やってたら日本の信用は地に堕ちて今まで築いてきた国際的な信頼力もブランド力も全部ちゃらになってしまうのに。
それよりも、国民が選んだのは「騙し騙される関係」というのがなんだかな。
この国の「正義」はどこにあるの?
もう学者も政治家も信用できない。文句を言わない国民もまた。

もちろん、子どもが居なければこの状態を甘んじて受ける事になってたんだと思う、ワシだって。
だって、ソレが一番楽だもん。
危険厨には「はいはい、危険危険」と適当に相槌を打ちながら、「だってどうしようもないじゃん、ワシなんかが一人で騒いだって」と思ってたと思う。
「政府が嘘付いているのだって、何か考えがあっての事でしょう?政府が死ねと言うのだったら死ぬしかないじゃん?」という程度の認識だったと思う。

でも、ワシの手元にはこんなにも美しい尊い若いピカピカの生命が二つあるのです。
まさに手中の玉。
誰にも渡したくない。お金には替えられない自分の命よりも大切な存在です。
誰か(ワシとか政府とか)の無策のせいで彼女たちの生命を奪われるなんて事が絶対にあってはいけない大切な存在。
コレをなんとしても守りたい。
守るためなら鬼にでも蛇にでもヒグマにでもなります。

たとえ、ごまめの歯軋りでも毎日こうやって何かしら言い募って、言い続けて、「ソレは違う!」と言いたいことを言い続けたいのです。

そんな中、昨日の夜、サンデル教授の討論番組が放送されワケですが。
「…日本の学生、無残…!」
という強烈な印象のまま終わった番組でしたね。
ゆとり教育がナニを産んでしまったのか?」
その検証として使えそうな番組でした。
もう、お話にならないレベルでの日本人大学生(院生含む)の幼稚さ。
安っぽいヒューマニズムと愚かさ。
こんなにも大声で「ワタシは幼稚で愚かです」と世間に発表してしまって、この子たちの将来はOKなんでしょうかね?

…親御さんが気の毒すぎます…
我が子がTVで自分は馬鹿だって大声で自己申告してしまったのですから…