山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

忌野清志郎追悼

忌野清志郎が昨日の朝、お亡くなりになったそうで…
全然ファンじゃなかった(むしろ近年は積極的に嫌いだった)ワシがこんな事を言うのもアレですが。

驚きましたね(単純に)

「そうか、原田郁子との銀河がスワンソングだったって事になるのかな?良い曲が最後の曲で良かったね。コレはミュージシャン冥利につきるわ」
と、思っていたら。
調べてみたら、実は去年の暮れに発表された間寛平ちゃんへのアースマラソン応援ソングが「最後の曲」だったようですね…ハハハ…
まあ、キヨシローらしいちゃあ、らしいか?

テレビでそのお姿を見たのは「徹子の部屋」での、顔色は悪いし、覇気も生きる気力も消え果てた、もう「絶対こりゃダメだ」な「ダメダメ状態のキヨシロー」が最後だったでしょうか。

その前に、すっかり元気になって、久しぶりに全力で歌って喜びに溢れた姿の復活ライヴとか見ていたので。

「あぁ、あれだけ元気に復活したのに、ガンが再発してこんなにもぐったりしてて鬱っぽく見えてるって事は…コレは本当にダメなんだ。キヨシロー死んじゃうんだな__と言うか、本人に死ぬ気が満々じゃん…」
と見ただけで判っちゃったんですね__まあ、残酷ですが。

テレビってある真実を直裁にありのままに映しちゃうって事があるじゃないですか。
それの実力を久しぶりに見せつけられたって感じの映像でしたね。

多分、その後。自分の病気を受け入れる気になって、最後の活動として原田郁子とのジョイントや寛平ちゃんへの曲とか書いたんでしょうけど。
普通にミュージシャンとしてちゃんと仕事をして、「銀河」という名曲を残して死んで行けた事は、この残酷な病気の物語りの結末に大きな救いを与えてくれた気がします。

あのまま、「オレはガンでもうすぐ死にます」と顔に書いたままで抜け殻になって暮らしていたワケじゃなかったんですね。

ちゃんと立ち上がって、ミュージシャンとしてなすべき事をした。
原田郁子の「銀河」
名曲ですよ。

キヨシローがこの限りある命を持った、生きとし生けるもの全てに降り注いだ愛情と自身への死へのプレリュードを匂わせる、二面性を持った非常に音楽的にも面白い作品です。

拙音楽ブログ「<a href="http://ongakuyotabanasi.blog113.fc2.com/">音楽与太話</a> 」で、「銀河」が聴けます。
よかったら、どぞー。