山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

猫スクワットの思い出

つまり、なんでその番組を見てウチの珊瑚ちゃんと同じと感じたのか?というと。
ウチの珊瑚ちゃん、拾ってきたとき、全然足が動かなくて。
動かないどころか、骨がないんじゃないか?と思えるほどぐにゃんぐにゃんで。
足の関節が逆方向に簡単に曲がるくらいにぐにゃぐにゃだったんですよ。

「コレは一生歩けないだろうなあ」とワシは思いながら彼女を拾ったのですが(正確には最初に拾ったのはボイス)
拾った直後、診て貰うため連れていった病院でも「この子は歩けないし下半身に感覚がないから、多分、二週間も生きないよ」と宣言された事もありました。

しかし、以前勤めていた会社に出入りしていた運転手さんが、「自分は生まれつき足が立たなくて、小学校の低学年まで這って生活していた。でもその後、歩く努力をしたら歩けるようになった」と語っていらしたのを思い出して、
「そうだ、この萎えた足だって、毎日無理矢理にでも動かしてやれば、脳のどこかに刺激がいって、やがて自力で動かせるようになるかもしれない」
と思い立ち、
「母の鬼のような訓練=一日千回猫スクワット」が始まったわけです。

まずは、猫を仰向けに寝かせて、萎えた後ろ足に手を添えて、ひたすら足の曲げ伸ばしをさせるわけですよw
コレがワシが編み出したw「猫スクワット」です。

一日千回させてました。

すると、最初はぐにゃぐにゃだった足にやがて力が入るようになり、足裏に添えた手のひらに抵抗を感じるようになってきました。

「よしよし。押せ押せ」と励ましながら繰り返しやっていると、スクワットを苦行と感じていたのか?珊瑚ちゃん、なんと自力で立って歩いて逃げるようになりましてw
そのうちになんとか、ヨロヨロしながらも尻尾でバランスを取りつつ長い距離も歩けるようになってきました。

最初の頃は子猫だったせいもあり、入り口の小さな段差が超えられずに、「ニーニー」と甘えて鳴いては、「だっこして家に上げてよ?」と騒いでいましたが、無視しているとやがて自力で上れるようになり。
上れるようになると、さらにもう一度、上がり口の下に戻して「さあ、もう一回上ってみよう!」と鬼のような試練を与える母w

その後、ついに珊瑚ちゃんはウッドデッキやテーブルの上にも自力で飛び乗って、ジャンプで飛び降りられるようにもなりましたとさ。
てか、テーブルに上る猫は悪い猫です!イケマセン!!