山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

野良子猫、その後

と、言う訳で、長毛種の黒子猫。
ウチの庭で暮らしております。
普段はダンナの車の下に潜り込んでて、気が向くとワシの車の下に入ったり、セージの薮の影に入ったり。
夜になって入浴していると、風呂場の外のウッドデッキまで「何しているの?」と不思議そうに見に来ます。

しかし、どーあっても珊瑚ちゃん(メス・黒キジ虎・足が悪い)にとっては、
「この家で、最もカワイコちゃん=ワタシ」という座を譲りたくないらしく、黒子猫の顔を見る度に「フーッ」と威嚇しております。
「アンタなんか、お呼びじゃナイわよ!とっとと山にお帰り!!」と言わんばかりの仕打ち。

でも黒子猫はさすが生まれついての野良。
負けじと「フーーッ」と珊瑚に威嚇し返して来て、猫が二匹でタイマン張りながら、
「アンタなんか嫌いー!どっか行ってよー!!」「あんたこそ、どっか行けー!!」の応酬で。
なんだか「スケ番の縄張り争い」みたいでイヤな感じですよ。

最近、黒子猫、ちょっとだけ人に馴れてきて、次女が毎日エサをあげているんだが、次女には身体を触らせるようになったんでね。
「え、いいな。ワシにも触らせて♪」と黒子猫にタッチをトライしてみました。
黒子猫が一心不乱に貪り食べている最中に、エサ皿をちょっとずつ引き寄せて、ワシの前30センチまで移動させたんですが。
しめしめ。フフフ。
食べながらどんどん移動して近づいてきやがりましたよ。

気づかれぬように、「そーー」と後ろ頭、耳の付け根の裏側を「さわさわ」と指先で優しく掻いてあげます。
生まれたての子猫の毛の手触りが確かにします。
ポヤポヤのモフモフ。
毛先がミクロン単位で細くなってて、本当に繊細な「綿の国」状態(タマラン)(;´Д`)

すると、黒子猫、
触られた気配に、「はっ!?」と顔を上げるや、
「ビシバシビシバシ」とワシの右手めがけて高速猫パンチを繰り出してきます。
全然痛くはナイんだが、その怒りの凄まじさにぎょっとさせられます。

「本当にキミは筋金入りの野良なんだなあ」
人に飼われた事のある猫だったらば、こんな所、優しく掻かれたらイチコロなのにさー。

___そう言えば、ジンゴロウを拾った時も、ジンゴロウ、人の顔を見ただけで「キッシャーー!!」と威嚇してましたな。
今は(留守がちとは言え)甘えたい時は全身で抱きついてきて「ゴロゴロ」と甘えるんだから、随分、リハビリが出来たもんだなあ。